国民投票法案の参院特別委採決阻止!

5・10─11 国会前闘争に連続決起

 5月10日、11日の両日、全学連は国民投票法案の参院特別委採決を許さず、国会前闘争に連続的に決起した。
 日共系の「慎重審議」要求運動をのりこえ、全学連はこの日の闘いを〈反戦反安保・ネオファシズム反動化阻止〉の旗高くたたかいぬいたのだ。
◆5月10日 「参院特別委採決阻止!」国会に向け怒りの拳を叩きつける
◆5月11日 参院特別委採決の強行を弾劾し、たたかう労働者・学生の先頭でたたかいぬく

国民投票法案の参院採決絶対阻止! 日米新軍事同盟の強化反対!
国会を怒りの声で包囲しよう!



 すべての学生のみなさん! 
 安倍政府・与党は、憲法改定のための国民投票法案を今週中にも参院において採決するために、その全体重をかけて突進している。それだけではない。彼らは、憲法改悪を待たずして「集団的自衛権の行使」を合憲化する策動にもうってでている。
 先の日米首脳会談において、アメリカ大統領ブッシュにたいして「私の内閣の使命は戦後レジームからの脱却だ」と説いたのが安倍であった。このブッシュへの誓約にふまえて安倍政権は、日本をアメリカとともに〈戦争をやれる国〉へと現実的に飛躍させるための総攻撃をしかけてきているのだ。それは私たち学生や労働者人民にとっては、〈戦争と暗黒支配の時代〉の招来を意味するものいがいのなにものでもない!
 いまこそすべての学生は、憲法改悪=国民投票法案の参院採決を断固として阻止するために、国会を怒りの声で包囲しよう! 

◆ブッシュおしつけ≠フ憲法改悪を許すな!

 安倍は日米首脳会談において、ブッシュにたいして言った―「かけがえのない日米同盟を揺るぎない同盟関係として強化してゆく」と。いまや、イギリスがイラクからの撤退を表明しアメリカ友邦同盟から離脱したなかで、日本は「基本的人権、民主主義、法の支配」といった「共通の価値」のもとに、ブッシュ帝国と命運をともにして「揺るぎなく」日米軍事同盟の強化に努めることを誓ったのだ。まさしくこれは、日本をアメリカの隷属国♂サさせる宣言ではないか。
 首脳会談にひきつづいて開催された日米安保協(防衛・外務担当閣僚会議、通称「2プラス2」)の「共同発表」において両権力者は、「核及び非核の双方の打撃力」を含む「あらゆる種類の米国の軍事力」でもってアメリカが日本・アジアに「関与」する、などとうちあげた。これは、日米軍事同盟を「核軍事同盟」として公然と強化する宣言にほかならない。さらに両権力者は、二〇〇五年二月に確認した日米の「共通戦略目標」を練り直し、次のようにうたいあげた。中国に「ステークホルダーとして行動すること、軍事分野における透明性を高めること」を促す。そして、この目的を実現するために、日米軍事同盟とNATO同盟との「共通戦略目標」の「一致」を確認し、「相互に補完的な」同盟として強化する、と。まさに、対米対抗の核軍拡に突進する中国(およびロシア)を封じこめるために、日米軍事同盟を対中・対露攻守同盟として強化し、これとNATOとをリンクさせる―このようなブッシュ政権の追求に、日本政府が全面協力を誓ったのだ。
 いまやイラク占領の完全パンクに直面したブッシュ帝国の足下を見透かして、中国とロシアとは、同盟的結託を基礎にして全世界に反米の国際的包囲網をはりめぐらしているのみならず、共同で宇宙軍拡をも含めた核軍事力増強にひた走っている。とりわけロシアの大統領プーチンは、INF(中距離核戦力)全廃条約からの脱退とCFE(欧州通常戦略)条約の履行凍結を宣言し、核軍事力の圧倒的優位を保持するアメリカへの挑戦状をたたきつけた。中国と結託したこのロシアの大逆襲≠ノ直面させられたブッシュ政権は、これに対抗するために、アメリカ同盟体制の再構築に突進しているのだ。このブッシュ政権と安倍政権とがうたいあげた2プラス2「共同声明」。これこそは、対米攻勢を強める中国・ロシア権力者にたいする居丈高な恫喝であって、それじしんが〈米―中・露新対決〉下の熱戦勃発の危機を倍加するものにほかならないのだ!
 首脳会談・2プラス2におけるアメリカ権力者との合意にもとづいて、アジア・中東はじめ全世界で米日共同での侵略戦争を現実的に遂行しうる国家として飛躍するために、安倍政権は憲法改悪をなしとげようとしている。「交戦権」の復活を事実上明示した自民党新憲法をなんとしても成立させるために、国民投票法制定に突進しているのだ。それだけではない。憲法の明文改定を待たずして、一朝ことあればただちに自衛隊を米軍とともに対外軍事行動に参加させるために、「集団的自衛権行使」の合憲化にふみきる国家意志を固め、げんに着手しはじめた。すなわち、生粋の改憲派・対米盲従派ばかりをかきあつめて、この安倍政権の策動に「有識者」のお墨付きをあたえるための「懇談会」を―ブッシュへの手土産として、訪米前日に―たちあげたのだ。こうした改憲の内容を先取りする新たな攻撃をふりおろしつつ、安倍政権は憲法改悪(ブッシュおしつけ憲法≠フ制定!)につきすすんでいるのだ。断じて許してはならない!
 
◆改憲反対運動の危機をつきやぶれ!

 まさに政府・権力者が国民投票法案の参院採決に突進しているこの決定的な局面にあって、だが既成反対運動指導部は度しがたいまでの腐敗をあらわにしている。日本最大の労組ナショナルセンター「連合」指導部は、労組を主体にしたいっさいの国民投票法制定反対のとりくみを抑圧しているではないか。
 共産党中央はといえばどうか! 彼らは、「憲法改定や改憲手続き法案の賛否をこえて、『拙速をさけて徹底審議をせよ』というのが国民の多数です」と称して、国民投票法制定阻止の闘いを「慎重審議」要求運動というべきものに歪曲している。彼らは、参院選において憲法改定や国民投票法制定そのものに賛成の層からも票を集めるという淡い願望をつのらせて、集票のための票田開拓の手段に反対運動をおとしこめているのだ。己の議会政党としての生き残りというケチな党的利害に、改憲・国民投票法制定に反対してたたかうべき労働者・民衆の利害を従属させているのが日共中央なのである! なんと犯罪的な姿か。
 日共委員長・志位は言う、「不公正・非民主的」な法案を与党が「ごり押し」するのは「まともな国民投票法では……国民多数の支持を得ることができないから」だと。彼らは、「まともな国民投票法」ができるならば将来の国民投票の時点で「憲法九条まもれ」の声が過半数を占めるだろう、と能天気な予測をたてているのだ。そして現に彼らの国会での追及の内実は、「まともな国民投票法」への修正をお願いするたぐいのものでしかない。
日共中央は、国民投票法案・与党案にある公務員・教育者の政治活動規制条項を一応は問題にするさいにも、これを改憲反対運動をたたきつぶすネオ・ファシズム的な弾圧条項として暴きだすことなく、国民投票の「公正」性・「民主」性を侵害するものとして問題にするにすぎない。「国民主権破壊の改憲手続き法案阻止」なるスローガン(日共系主催の5・10日比谷野音集会のメインスローガン)にそれが如実にしめされている。日本国家の統治形態がネオ・ファシズム的支配体制に転換し、それが日に日に強化されているにもかかわらず、これをまったく感覚できないほどに「民主主義ボケ」しているのが日共中央なのだ。
 さらに、彼らの改憲反対方針そのものもまた大問題なのだ。日共中央は、「海外で戦争する国」にするための改憲反対と言っているが、そこからは「反安保」が完全に抜けおちている。「安保賛成」の保守層を票田として獲得するために、意図的に「反安保」をぬきさっているのだ。このような「反安保」の放棄は、そもそも日共中央の「海外で戦争する国づくりのための改憲反対」の内実が「日米安保条約の建て前」=「日本防衛」をはみだす「戦争」に反対、というものになっていることに起因する。裏から言えば日米安保条約の「建て前」どおりの運用を求めているのが彼らなのだ。
 だが、安倍のいう「新憲法制定」なるものがブッシュおしつけ改憲∴ネ外のなにものでもないことが露呈しているこのとき、改憲反対のたたかいを〈日米新軍事同盟の強化反対〉の方向性を鮮明にしてたたかうことを抜きにしては、敵の改憲攻撃に立ち向かうことは絶対にできないのだ。

◆国民投票法案の参院採決を絶対に阻止しよう!

 いまこそこのような「反安保」を放棄した日共系のインチキ「護憲」運動をのりこえ、改憲阻止=国民投票法制定阻止の闘いにたちあがろう! 
外に向けては米日両軍が一体となって中・露封じ込めのための軍事行動や「対テロ戦争」という名の反米諸勢力掃討戦を展開するとともに、内に向けては国家総動員体制(日本型ネオ・ファシズム支配体制)を新たな次元で強化し・現存国家のもとに人民を一元的に統合する―これが自民党「新憲法」にこめた権力者たちの階級的野望なのだ。憲法改悪を許すのか否か、日本を〈戦争と暗黒支配〉に包み込むことを許すのか否か。私たちは歴史の岐路に立たされているのだ。この改憲阻止のたたかいには、すべての日本の労働者・学生の命運がかかっているのだ!
 憲法改悪阻止のたたかいを、〈日米軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化反対〉〈ネオ・ファシズム的反動化阻止〉の旗をたかだかとかかげて推進しよう! 「2プラス2」合意にもとづいてふりおろされようとしている、日米新軍事同盟の現実的強化の諸攻撃(MDシステムの実戦配備、在日米軍基地の強化、米日合同軍事演習の強化など)に反対しよう! 同時に、中国・ロシアの対抗的な核軍事力増強を許すな!
 〈基地撤去・安保破棄〉めざしてたたかおう! 改憲に突進するガタガタ安倍政権の打倒をめざしてたたかおう!
 国民投票法制定絶対阻止! すべての学生はいまこそ総決起しよう! (5月9日)
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