海自派遣継続のための新法制定阻止!
日米新軍事同盟の強化反対! 憲法改悪阻止!


10・3 国会前行動を実現

 10月3日、全学連は、海自派遣継続のための新法制定に反対し、国会前行動を断固として実現した。9月末に成立した福田新政権は、小泉・安倍がブッシュとのあいだでとりかわした日米軍事同盟の「グローバル・アライアンスへの転換」という盟約を引き継ぎ、日本をアメリカとともに「戦争をやれる国」にするための反動諸攻撃をしかけようとしている。これらいっさいの反動攻撃を打ち砕く決意も固く、全学連は、福田新政権にたいして戦闘宣言を発したのだ。「反安保」を完全に放棄している日共中央を弾劾し、その翼下の反対運動をのりこえて、全学連は「海自派遣継続のための新法制定阻止!」 とともに「日米新軍事同盟の強化反対! 憲法改悪阻止!」を掲げてたたかいぬいた。

海自派遣継続のための新法制定を阻止しよう!
日本国軍はインド洋・イラクからただちに撤退せよ!
日米新軍事同盟の強化反対! 憲法改悪阻止!



 すべての労働者・学生・市民のみなさん!
 首相・福田は、10月1日の所信表明演説において、「喫緊の課題」としてインド洋への自衛隊派遣を継続することを表明し、今国会においてなんとしても新法を制定する意志をむきだしにした。
 小泉・安倍時代にブッシュ政権ととりかわした日米同盟の「グローバル・アライアンスへの転換」という盟約を引き継ぎ、福田政権もまた、ブッシュの戦争にどこまでも付き従おうとしているのだ。そのために彼らは、今国会において、いの一番に派兵継続のための新法の制定に突き進もうとしている。
 みなさん! 今こそ私たちは決意も新たに、福田政権による海自派遣継続のための新法制定に反対するとともに、日本を「戦争をやれる国」へと飛躍させるための日米新軍事同盟の強化や憲法改悪に反対する反戦・平和の闘いを大きくまきおこそう!

◆血塗られた日本国軍の派遣継続を許すな!

 「テロ特措法」にもとづいて「インド洋に派遣されている」と表向きはされている海上自衛隊の補給部隊は、インド洋のみならず、アラビア海やソマリア沖にまで展開し、アフガンにおいてのみならず、イラクにおいて人民にたいする無差別殺戮を強行している米軍にたいして給油活動をおこなっている。イラク開戦時に最初のトマホークを撃ちこんだのは、ほかならぬ海自から燃料補給を受けた米空母「キティーホーク」から飛びたった爆撃機であった。
 この日本国軍の血塗られた姿をおしかくし、「国際貢献」の美名のもとに派兵を継続することを私たちは絶対に許してはならない!
 そもそも、アフガン・イラク戦争とは、ブッシュ政権が中東を政治的に制覇し、石油資源を強奪するためにしかけた侵略戦争ではないか。このブッシュの戦争に日本が加担することを私たちは絶対に許してはならない!

◆憲法改悪を阻止しよう! 日米新軍事同盟の強化反対!

 自衛隊のインド洋への派遣は、憲法9条を踏みにじるものであり、集団的自衛権の行使そのものにほかならない。憲法を踏みにじってインド洋やイラクに自衛隊を派遣してきた日本政府にたいして、ブッシュ政権は「もっと貢献するために『集団的自衛権行使』を合憲化せよ!」と迫ってきた。これに応えて、小泉・安倍政府は「自衛隊を派遣しただけではダメだ、もっと国際貢献をやるためには憲法そのものを変える必要がある」と言いながら憲法改悪に突進してきたのであった。海自の派遣継続やそのための新法制定の策動は、まさに憲法改悪と一体の攻撃にほかならない。
 そればかりではない。福田新政権は、所信表明演説において、日米同盟の強化を掲げ、海自派遣延長のための新法制定のみならず、MDシステムの日本全土への配備、米軍再編「ロードマップ」にもとづく在日米軍の再編・強化の策動への協力を推し進めようとしている。小泉・安倍がブッシュと交わした盟約──すなわち、「対テロ戦争」の推進、中国軍の台湾侵攻阻止などを米日両国の「共通戦略目標」として、日米軍事同盟を「グローバル・アライアンス(地球的規模の同盟)」へと転換する、という盟約──を、福田政権もまた引き継いでいるのだ。
 私たちは、海自派遣継続のための新法制定に反対するとともに、「憲法改悪阻止!」「日米新軍事同盟の強化反対!」をも掲げてたたかおう!
 それとともに、私たちは、中国・ロシアの対米対抗の核軍事力増強にも反対しよう!
 8月に開催したSCO首脳会議において、中国・ロシアの両権力者は、中央アジアからの「米軍の撤退」を要求する「ビシケク宣言」を採択した。このことは、SCOを名実ともに反米の軍事同盟におしあげたことを意味する。しかも彼らは、軍事衛星破壊技術の共同開発(宇宙軍拡)をはじめ、核軍事力の増強にひた走っているのだ。
 今、現代世界は、アメリカによるMDシステムの日本・中欧への配備と、これに対抗する中国・ロシアの核軍事力増強によって米─中・露の軍事的角逐がますます激化している。私たちは、米─中・露の新たな核軍事力増強競争に反対してたたかおう!

◆国連決議にもとづく海外派兵を提唱する小沢民主党の反人民性を暴きだせ!
◆「反安保」を放棄した日共系平和運動をのりこえてたたかおう!

 海自派遣継続のための新法制定に突き進む福田政権にたいして、小沢の民主党は「国連決議」がないことを理由に新法制定に反対している。その内実は、国連決議にもとづく派兵という「原則」を明確にせよ、というものである。現に彼らは、国連決議にもとづくISAF(国際治安支援部隊)になら自衛隊を派遣してもいいということをくり返し公言している。まさに民主党は、国連決議を錦の御旗として、アメリカから「自立」した日本国家が独自の判断によって海外派兵をおこなっていくべきであるという立場から上のようなことを提唱しているのだ。
 だが、「与党としての労働運動」再現を夢見る「連合」高木執行部や、議会政党としての生き残りに必死となっている日本共産党の不破=志位指導部は、インド洋への自衛隊派遣にたいする小沢的反対の内実をなんら問題にすることなく、民主党にすがりついている。そうすることによって、労働者人民にたいして民主党への幻想を煽る犯罪的な役割を果たしているのが「連合」指導部や日共中央なのだ。
 とりわけ、日共の不破=志位指導部が主張する「テロ特措法の延長反対」の内実は、「戦争でテロはなくせない」から「テロ根絶の方途」としてテロ特措法はふさわしくない、というものである。日共中央は、「テロ根絶」という目的は肯定したうえでその「方途」が問題だ、とケチつけしているにすぎないのだ。だが、ブッシュ政権がアフガンやイラクにおいて反米レジスタンスをたたかうムスリム民衆を「テロリスト」と烙印し、無差別に殺戮している今このときに、このブッシュと同じ土俵に立って「テロ根絶」のための代案を提示することほど犯罪的なことがあるだろうか。日共中央は、「対テロ戦争」という名のアフガン・イラク侵略戦争を強行しているブッシュ政権にも、これに加担している日本の権力者にたいしても、怒りのかけらすらないのだ。
 そればかりではない。日共中央は「テロ特措法延長反対」方針から「反安保」を完全に欠落させている。だが、インド洋への自衛隊派遣は、「テロとの戦い」を──中国による台湾侵攻阻止などとともに──日米両国家の「共通戦略目標」にして、日米軍事同盟を「グローバル・アライアンス」へと強化するという日米両権力者の合意にもとづいている。この合意は、日米軍事同盟を──安保条約の条文を変えることなく──対中・対ロ攻守同盟として強化することを意味する。こうしたことをなんら暴きだすことをぬきに、海自派遣延長のための新法制定の攻撃を打ち砕く主体的力をつくりだすことなど決してできないのだ。
 しかも、不破=志位指導部が一応口にする「『日米同盟』の地球的規模への拡大」反対の内実は、「日本防衛」という安保条約の「建て前」に反するからよくない、というものである。これは、裏を返せば、「日本防衛」という安保条約の「建て前」どおりの運用を政府に求めるということにほかならない。もはや日共中央は、安保条約を是認し、安保条約からも〃はみだす〃「異常な国家的な対米従属」を問題にするにすぎないのだ。
 日共中央のこうした安保条約そのものの容認は、安保賛成の「保守層」にすり寄りたいという思惑にもとづくのであり、「保守層との共同」を自己目的化してきたことの帰結にほかならない。
 すべての労働者・学生・市民のみなさん! 私たちは、「反安保」なき日共系平和運動をのりこえ、海自派遣継続のための新法制定を阻止するためにたたかおう! 日本国軍はインド洋・イラクから撤退せよ! それとともに、MDシステムの日本全土への配備、そして在日米軍の強化などの日米新軍事同盟の現実的強化の攻撃を打ち砕こう! 日米新軍事同盟に見合った内実での憲法の改悪を絶対に阻止しよう!
 それとともに、私たちは、改悪教基法にもとづいてしかけられている教育のネオ・ファシズム的再編に反対してたたかおう!
 9月29日に沖縄において開催された、政府・文科省による教科書からの沖縄戦「集団自決」の「軍命」記述削除に反対する「県民大会」には、じつに11万人もの労働者・学生・市民が結集し、わが全学連の学生もこの集会の最先頭で「愛国心教育の制度化反対!」「教育のネオ・ファシズム的再編反対!」を掲げてたたかいぬいた。この闘いにふまえてさらなる闘いの前進をかちとろう!
 こうしたいっさいの闘いを〈ネオ・ファシズム的反動化阻止〉のスローガンのもとに集約し、福田政権打倒をめざしてたたかおう! (10月3日)

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