米海兵隊グアム移転協定の国会批准阻止!

4・14 国会前闘争に決起

 4月14日、全学連は、米海兵隊グアム移転協定の批准承認案の衆院採決を許さず、国会前闘争をたたかいぬいた。

「海兵隊グアム移転協定」批准承認案の
衆院採決を絶対に阻止しよう!
「海賊対策」を名分とした海外派兵新法の制定を許すな!



日本人民の血税供出を許すな!
辺野古新基地建設阻止!


 本日、麻生政権は、オバマ政権とのあいだで調印した「海兵隊グアム移転協定」の批准承認案の採決を、衆院本会議において強行しようとしている。
 この「協定」こそは、グアムの米軍基地整備に日本政府が6100億円もの税金を投入すること、および沖縄・辺野古沖に米海兵隊の新基地を建設することを日本政府に法的に義務づけるものにほかならない。
 首切りされた労働者は見殺しにしておきながら、その他方で麻生政権は、人民から収奪した血税をアメリカのために捧げているのだ。中国・ロシアにたいする〃最前線基地〃として沖縄・グアムの米軍基地を飛躍的に強化しようとしているオバマ政権にたいして、「日米同盟が第一」などと称して全面的に協力しているのが麻生政権なのだ。
 われわれは、この麻生政権にたいする烈々たる怒りに燃えて、「海兵隊グアム移転協定」の国会批准を阻止するのでなければならない。
 ハワイのヒッカム空軍基地を統合司令部とし、グアムを実動部隊の一大出撃拠点として強化する。同時に在日米軍基地を対中・対露の〃最前線基地〃として強化する――こうした米太平洋軍の再編・強化計画の環としてオバマ政権が位置づけているのが、グアムと沖縄の米軍基地の再編・強化にほかならない。
 この米軍再編をなんとしても推し進めるために、オバマ政権は、アメリカ政府に従順な麻生政権が延命している今のうちに、「海兵隊グアム移転協定」の批准を麻生政権に迫っているのだ。たとえ〃対米自立〃志向を鮮明にしている小沢の民主党が政権の座に就こうとも、日本政府に在日米軍再編「ロードマップ」を履行させる〃法的縛り〃をかけるために。
 まさにこの「海兵隊グアム移転協定」は、オバマ政権が日本政府の首を縛った〃日米新軍事同盟の鎖〃をいっそう強く・太くするもの以外のなにものでもない。
 われわれは今こそ、〈反安保〉の旗高く、「海兵隊グアム移転協定」批准承認案の衆院採決阻止の闘いをたたかいぬこうではないか!

自衛隊の武力行使を認める「海賊対処新法」の制定を阻止しよう!

 同時にわれわれは、「海賊対策」の名による海外派兵新法の制定を阻止しよう!
 麻生政権は本日、衆院本会議において、この新法の審議を開始しようとしている。防衛相・浜田がゴールデンウィークに訪米する際の手みやげとするために、麻生政権はこの新法の衆院採決を4月中にも強行しようとしているのだ。
 この海外派兵新法において麻生政権は、ソマリア沖に派遣した海上自衛隊部隊による先制的な「危害射撃」を認めることを明記しようとしている。これはまさに先制攻撃の合法化であり、「集団的自衛権の行使」を禁じた憲法9条を踏みにじる暴挙にほかならない。
 中国・胡錦濤政権がソマリア沖に海軍を派遣したことに対抗して、麻生政権は、アメリカ主導の多国籍軍のもとに海自部隊を派遣した。
 中国・胡錦濤政権は、アフリカからの石油や鉄鉱石、レアメタルなどの天然資源の輸送航路=シーレーンを確保するために、インド洋・アラビア海に海軍艦船を常時配備することを企んでいる。同時に胡錦濤政権は、アメリカの「一超」世界支配を軍事的にも突き崩していくことをねらって、これまで米軍が制覇してきたインド洋・アフリカ海域に海軍を進出させた。
 この中国の軍事的挑戦にたいして、あくまでもシーレーンを制覇するために中国海軍を抑えこむ対抗策にのりだしたのが、米日両権力者なのだ。そして、ソマリア沖に派遣した海自部隊に米軍との軍事行動のフリーハンドを与えるためにこそ、麻生政権は「海賊対策」を名分としての新法の制定に突き進んでいるのだ。
 アメリカとともに「戦争をやれる国」へと日本を飛躍させるための、海外派兵新法の制定を、私たちは絶対に許してはならない!

「反安保」を放棄した共産党中央を弾劾してたたかおう!

 まさに今、麻生政権は、オバマ政権にどこまでもつき従い、「海兵隊グアム移転協定」の国会批准や海外派兵新法の制定に突進している。
 だがこのときに、共産党の不破=志位指導部は、オバマ政権が誕生したことによって「紛争を軍事力でなく政治的・外交的に解決するという平和の流れ」が加速されるのではないか、という並々ならぬ期待を抱いている。彼らは、オバマ政権が「海兵隊グアム移転協定」の批准を麻生政権にごりおししていることに困惑し、「オバマ新政権に一定の『変化』を期待していた人々にも不信と怒りを広げることになる」とか「オバマ政権は日本国民の声にも耳を傾けるべき」とかと、オバマ政権に弱々しく懇願している始末なのだ。
 これは、オバマ政権が「一超」世界支配再興戦略にのっとってとりはじめた新たな二面政策に、完全に幻惑されたものにほかならない。すなわち、オバマ政権は、加速度的に深刻化するアメリカ経済の危機への対応に大童となっているがゆえに、ロシア・中国にたいして新たな核軍縮交渉の締結や定期閣僚会議の新設を提案するというように「対話」を掲げての外交政策を展開するとともに、その裏面では中・露にたいして圧倒的な核軍事力の増強を進める、という二面政策をとっている。このオバマ式の二面政策に幻惑され、その一面をなす「対話」を掲げての中国・ロシアにたいする外交政策の展開を美化しているのが、共産党の不破=志位指導部なのだ。
 しかも共産党の不破=志位指導部が「海兵隊グアム移転協定」の国会批准に反対する場合の内実は、日米同盟を「安保条約さえ逸脱した」「地球規模の侵略的な軍事同盟につくりかえるもの」だから反対するというものである。つまるところ彼らは、現行安保条約の「建て前」(=日本防衛)を基準として、「『日本防衛』とは無縁の海外遠征」につながるから反対しているにすぎない。このことは、裏を返せば、日米安保条約が「建て前」通りに運用されるかぎりにおいてはこれを是認する、ということにほかならない。
 だが、麻生政権が米軍再編に協力・加担することを、「米軍の抑止力の維持は日本防衛のため」に必要だから当然だと居直っているときに、安保条約を是認したうえで「日本防衛」という「建て前」どおりの運用を対置し政府に要求するというのは、無力であるばかりでなく犯罪的なのだ。
 われわれは今こそ、「反安保」を放棄した共産党系の反対運動をのりこえ、「海兵隊グアム移転協定」批准承認案の衆院採決阻止の闘いを〈反安保〉の旗高くたたかおう!
 日本人民の血税供出を許すな! 辺野古新基地建設阻止! 「海賊対策」を名分とした海外派兵新法の制定に反対しよう!
 同時にわれわれは、麻生政権が、オバマ政権にたいして日本人民の血税を献上する他方で労働者・学生の頭上に振りおろしている消費税大増税や社会保障費削減など、いっさいの大衆収奪の強化に反対しよう!
 今こそ、〈戦争と貧困〉を労働者人民に強制する麻生政権を、労働者・学生の実力で打倒しよう! (4月14日)



back