原発再稼働阻止! 安保強化反対! 大増税粉砕!
野田政権の反動攻勢に反撃の炎


10・23 労働者・学生統一行動に決起

◆原発の再稼働阻止!
◆全ての原発を即時停止し廃棄せよ!
◆原発・核開発阻止!
◆辺野古新基地建設阻止! 普天間基地撤去!
◆日米新軍事同盟の強化反対!
◆日本のTPP参加阻止!
◆消費税税率の引き上げ阻止!
◆日共系の「原発撤退」請願運動をのりこえ闘うぞ!
◆全世界で闘う労働者・人民との連帯を強化しよう!
◆野田政権の反動総攻撃を打ち砕くぞ!

 10月23日、全学連は反戦青年委員会の闘う労働者とともに労働者学生行動に起ちあがった。日本の労働者・人民に反動の牙をむきだしにしている野田政権にたいして、「原発再稼働阻止!」「日米新軍事同盟の強化反対!」「大増税粉砕!」の怒りの声を突きつけた。「連合」指導部による「救国」産報運動を突き破り、日共・不破=志位指導部による闘争歪曲をのりこえ、野田政権の反動総攻撃を木っ端微塵に粉砕するために反撃の烽火をあげた。世界各国で、失業と貧困を強制する自国政府・独占ブルジョアジーにたいする怒りに燃え闘いに決起している労働者・人民と連帯して。


野田政権による原発再稼働阻止! 全原発の即時停止・廃棄!
日米新軍事同盟の強化反対! 大増税を許すな!

10・23労学統一行動に起ちあがろう!
「自然エネルギーへの転換」の請願運動をのりこえ闘おう!


 野田政権は、全国でまきおこる労働者・学生・市民の「原発とめろ」の声を傲然と踏みにじり、現在停止中の原発をなにがなんでも再稼働させようとしている。「電力の安定供給のために原発再稼働を早期に実現せよ」と迫る独占資本家たちの要求に応え、早期に再稼働にふみきることを策しているのだ。チェルノブイリを超える原発事故をひきおこしておきながら、地震・津波にたいする「安全基準」の見直しさえおこなわないままに原発を運転しつづけ、あまつさえ再稼働を強行しようとは! まさにそれは、第二・第三のフクシマを招きかねない狂気の沙汰ではないか。この野田政権による原発再稼働を絶対に阻止するために、いまこそともに起ちあがろう!
 野田政権による原発再稼働の攻撃を打ち砕くためには、「脱原発」や「エネルギーシフト」を掲げる反対運動の限界を突破していくことがなによりも問われている。9月19日に開催された「さようなら原発5万人集会」には、福島原発事故への怒りに燃えて、全国から6万人を超える人々が結集し、野田政権にたいする怒りを爆発させた。だが、既成反対運動指導部は、この集会の内容を、「自然エネルギーへの転換」を政府に要請するものへと収れんした。「エネルギーの安定確保」という政府と同じ土俵の上で、現存政府にたいして原子力依存から再生可能エネルギーの利用への転換を求める運動では、「脱原子力依存」を否定しないかのように見せかけながら原発再稼働に突き進む野田政権にからめとられかねないのだ。私たちは、いまこそ、「自然エネルギーへの転換」の請願運動を断固としてのりこえ、〈全原発の即時停止・廃棄! 日本の原発・核開発阻止!〉の旗高く、労働者・学生の怒りの声で野田政権を包囲しよう! すべての学生は、10・23労働者・学生統一行動に総決起しよう!       

◆野田政権の原発再稼働への突進を許すな!

 首相・野田は、「『脱原発』と『推進』という二項対立は不毛」などとあたかも自分は原発推進の強硬論者ではないかのように押し出している。そして、「中長期的には原発への依存度を可能な限り引き下げていく、という方向性を目指す」などと、「脱原子力依存」という理念は否定していないかのように見せかけている。だが、決してだまされてはならない。これは、労働者人民の怒りをかわし、原発再稼働を押し通すためのレトリックなのだ。実際、野田は「当面」の「現実的選択」の名のもとに、「少なくとも2030年までは、一定割合は既存原発を利用する、原子力技術を蓄積する」と公言している。さらに野田は、原発の新増設についても、「すでに着工し90数%というところもあり、個々の事案に即して対応する」と、認める姿勢を示しているのだ。あまつさえ、政府・独占資本家たちは、「原発をとめたら豊かな国民生活の基盤が揺らぐ」などと脅しをかけてさえいる。「日本の原発は絶対安全だ」などというウソ八百を並べ立ててきた輩が、いままた原発に反対する労働者人民をだましたり脅したりしながら原発再稼働に突き進もうなどとは、決して許すことはできない。
 野田政権は今、福島原発事故の「着実な収束」を演出することに血眼となっている。それは、原発再稼働にむけて道筋をつけていくためなのだ。除染すらまともにおこなっていないにもかかわらず、野田政権は、福島原発周辺の「緊急時避難準備区域」の解除にふみきった。それゆえにこの地域から避難している住民は、「帰れと言われても、帰れない」という怨嗟の叫びをあげている。多くの福島県民に新たな犠牲を強いながら、原発事故の「収束」なるものを演出し、原発再稼働に突き進もうとしている野田政権を怒りの声で包囲しよう!

◆原発・核開発反対闘争の戦闘的高揚をきりひらけ!

 野田政権がふりおろしている原発再稼働の策動を打ち砕くために、いまこそ、原発・核開発反対闘争のうねりをまきおこそう! 労働組合のナショナルセンターである「連合」の古賀指導部は、「中長期的には原子力にたいする依存度を徐々に低減していき、最終的には原子力に依存しない社会をめざしていく」というように、あたかも原発推進一辺倒ではないかのように見せかけながら、「短期的」の名のもとに「停止中原子力発電所の活用」=原発再稼働を認めることを宣言した。まさに、野田とウリふたつのレトリックを用いながら、野田政権の原発再稼働を全面的に支える意志を明らかにしたのが、古賀指導部なのだ。この「連合」指導部の闘争抑圧に抗してたたかう労働者と連帯してたたかおう!
 他方、日本共産党の不破=志位指導部は、「原発からのすみやかな撤退を」とは言っても「ただちに原発をとめろ!」とは決して主張しない。原発再稼働の問題についても、「事故原因の究明ぬき、まともな規制機関なしの再稼働は論外」(9月27日、衆院予算委員会での志位委員長の質問)と言うだけなのだ。もっぱら「再稼働を目指す『プロセス』」を問題にしているだけであり、再稼働を絶対に阻止するべきことを声を大にして訴えることすらしていないのだ。このように、彼らは、「期限を設定して原発をなくし、同時並行で自然エネルギーの急速な普及をすすめるプログラム」の策定を政府に要請している。だが、このような主張は、自然エネルギーの開発・普及がすすまないかぎり既存原発を容認するに等しいではないか。この代案の犯罪性は、彼らが「電力の安定供給」という独占資本家の要求を肯定し、日本国家の電力の「安全で安定的な供給」を実現することを最優先にする観点から代案を策定していることにもとづくのだ。「原発からの撤退プログラム」の策定を政府にお願いする、その尻押し運動へと反対運動を歪曲する共産党中央を弾劾し、たたかおう!
 多くの民衆が「原発とめろ!」の声をあげているにもかかわらず、これに真っ向から敵対して野田政権が原発推進にしがみついているのは、彼らの国家戦略にもとづいている。
 野田政権は、現下の中東における動乱や国際的投機による石油・天然ガス価格の上昇のもとで、「資源小国」日本の大独占体が必要とするエネルギーを安く・安定的に確保することを第一義としている。そのために、「準国産エネルギー」とみなしたプルトニウムを活用しての核燃料サイクル計画を中心環とする原発推進政策に固執しているのだ。それだけではなく、核保有国・中国に対抗するためにも、核兵器製造の潜在的能力を獲得・維持することになる核燃料サイクル確立の野望を、彼らは決して捨てないのだ。
 政府権力者の言う「日本国家のエネルギーの安定確保」(=「エネルギー安全保障」)なるものは、政府・独占資本家たちの階級的利害に貫かれたものでしかない。このことは、住民を放射能にさらし、原発労働者に大量の被曝を強いてでも、つまりは労働者人民の生命・健康を犠牲にしてでも彼らが原発を建設・稼働しつづけていることに如実に示されているのだ。日本政府の国家戦略の階級性を自覚し、〈すべての原発・核燃料サイクル施設を即時停止し廃棄せよ!〉の旗のもとに、労働者・学生の団結を強化し、野田政権を包囲すること――これこそが、野田政権の原発・核開発の野望を根幹から打ち砕くことのできる唯一の道なのだ。  

◆原発・核開発阻止の闘いを、安保強化反対の闘い、大増税阻止の闘いと一体的に推進しよう!
 
 野田政権は、辺野古への米海兵隊新基地建設について、「結果を求める時期が迫りつつある」(9月21日の日米首脳会談)と迫るアメリカ大統領オバマにたいして、「(日米合意の履行に)全力を尽くす」と誓約した。沖縄の労働者人民の反対の声をふみにじって、辺野古新基地建設を強行しようとしているのだ。中国・胡錦濤政権が海軍力の増強をすすめながら、尖閣諸島を「領有」する策動に拍車をかけている。この中国に軍事的に対抗するために、野田政権は、日米新軍事同盟を対中国・対ロシアの攻守同盟として強化することを日本国家の軍事戦略の根幹にすえているのだ。沖縄でたたかう労働者・学生と連帯して、「辺野古への米海兵隊新基地建設阻止! 普天間基地撤去!」の闘いをまきおこそう! 日米新軍事同盟の強化に反対しよう!
 それとともに、中国・胡錦濤政権による尖閣諸島「領有」を狙った軍事的策動にも断固反対しよう! 空母の実戦配備をはじめとする対米対抗的な核軍事力増強を許すな! 日本が大震災に見舞われ、在日米軍基地の再編・強化に遅滞がもたらされていることにつけいって、アメリカから南シナ海・東シナ海の制海権を奪取する策動を一挙に強化しているのが胡錦濤政権なのだ。日本人民を襲った大震災・原発事故という未曾有の惨事を、自国の国益を貫徹することに利用してはばからない胡錦濤・中国。「社会主義」を標榜する中国権力者のこの反労働者的犯罪を怒りをこめて弾劾しよう!
 野田政権は、「国際貢献」の名のもとに、南スーダンPKOに陸上自衛隊の施設部隊を派遣することを企み、すでに調査団を派遣した。米軍とともに海外で戦争をやれる軍隊として自衛隊を強化するために、自衛隊の海外派兵の実績を積み重ねていこうとしているのだ。南スーダンの石油資源を確保することをも狙ったこの策動に断固として反対しよう!
 野田政権は、オバマ政権の要求に応えて、TPP(環太平洋経済連携協定)への日本の参加を決定することに狂奔している。日本の漁業・農畜産業を壊滅に導くTPP参加を絶対に阻止しよう!野田政権がうちだしている「復興増税」策は、勤労人民には所得税・住民税などを10年間にわたって増税する他方で、莫大な内部留保金(この2年間で240兆円からさらに17兆円を積み増しした!)をため込んでいる諸独占体にたいしては、法人税の恒久減税を約束したうえでわずか3年間のみの税負担とするというものなのだ。さらに野田政権は、消費税の大増税をも狙っている。大企業は優遇し、勤労人民には収奪を強化する野田政権を弾劾し、大増税の攻撃を打ち砕こう! 
 いま、アメリカで、ヨーロッパで、そして中東で、貧困と失業を強制されている労働者・学生が陸続と起ちあがっている。アメリカにおいては、若者たちが先頭に立って「ウォール街を占拠せよ!」を合い言葉に、全米各地で大デモンストレーションをくりひろげている。オバマ政権の弾圧に抗して、彼らは今も闘いを継続している。いまこそ日本の学生は、貧困と圧政に抗してたたかう全世界人民と固く連帯してたたかおう!
 原発再稼働絶対阻止! 安保強化粉砕! 大増税阻止! 野田政権の反動総攻撃を打ち砕く闘いの炎を燃えあがらせよう! すべての学生は、たたかう労働者とともに、10・23労学統一行動に起ちあがろう!   (10月15日)
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