「復帰40年」を迎えた核基地の島・オキナワに「日米新軍事同盟の飛躍的強化反対!」の雄叫びか轟きわたった。沖縄県学連を先頭に、全国から結集した全学連のたたかう学生たちは、平和行進(11〜13日)、県民大会(13日)を全国から結集した労働者と固く連帯し、その最先頭で奮闘した。14日には嘉手納基地を見下ろす「安保の見える丘」に結集し、米軍嘉手納基地と沖縄防衛局にたいする怒りの全学連独自デモを打ち抜いた。さらに、5月15日には、沖縄県学連の学生が、沖縄県平和運動センター主催の「まやかしの復帰式典を糾弾する県民集会」に参加し、たたかう労働者と連帯してたたかった。「普天間基地撤去・オスプレイ配備阻止・辺野古新基地建設阻止」の反基地闘争を〈反安保〉の闘いとして高揚させるべく奮闘しぬいたのだ。
オバマ政権と野田政権とは、「動的防衛協力」の推進を謳った4・30日米首脳会談を区切りとして、日米新軍事同盟を中国主敵の攻守同盟として飛躍的に強化する攻撃に打って出ている。東・南シナ海の制海権奪取の策動や西太平洋での軍事行動を強行する中国を封じ込めるために、米日両権力者は、米海兵隊の沖縄・グアム・ハワイ・ダーウィンへの分散配備、実質上の“米日統合軍”のアジア・太平洋全域への展開に踏みだそうとしている。沖縄は、その最先端に位置する最重要の軍事拠点として飛躍的に強化されつつある。
この決定的局面において、「反安保」を放棄した既成反対運動をのりこえ、「基地撤去・安保破棄」のスローガンを高々と掲げ、諸闘争を戦闘的に牽引したのだ。 |
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