安倍政権のネオ・ファシズム反動攻撃を打ち砕け!

1・19国会・首相官邸包囲デモ

◆日米新軍事同盟の強化反対!
◆憲法改悪阻止! 労働組合破壊反対!
◆全原発・核燃サイクル施設を廃棄せよ!
◆原発・核開発阻止!
◆オスプレイ撤去! 辺野古新基地建設阻止!
◆集団的自衛権行使の合憲化反対!
◆反人民的インフレ政策反対!
◆社会保障制度改悪阻止! 消費税増税阻止!
◆「反安保」を放棄した日共系平和運動をのりこえたたかおう!


首相官邸前

アメリカ大使館前
1月19日、全学連のたたかう学生は、日米新軍事同盟強化、憲法改悪、労組破壊をはじめとする安倍政権によるネオ・ファシズム的反動攻撃を打ち砕くために、国会・首相官邸にたいする戦闘的デモンストレーションに起ちあがった。

ネオ・ファシズム反動攻撃を打ち砕こう!
1・19国会・首相官邸包囲デモに集まろう!
日米新軍事同盟の強化反対!
憲法改悪阻止! 原発・核開発阻止!


 大東亜戦争を賛美する極右タカ派の布陣をしいた安倍政権は、憲法改悪と安保強化に向けて突進を開始した。この政権がふりおろす一切の反動攻撃を打ち砕くために、すべての学生は総決起しよう!
東シナ海・南シナ海の制海権の争奪を焦点とした、没落軍国主義帝国アメリカと「海洋強国」へと驀進する中国との軍事的角逐。そのただなかでの、中国・習近平政権による尖閣諸島の「領有」を狙った軍事的デモンストレーション。そして、中国にGDP第二位の地位を奪われたうえに、泥沼化する円高と大不況…。このような事態を「国難」と受けとめている安倍政権は、「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げ、その象徴とみなした現行憲法の「破棄」に突進している。日米新軍事同盟を基礎として日本国家を「国防軍」を持った一流の軍事強国≠ヨと飛躍させようとしているのだ。こうした極反動攻撃を貫徹するために、労働者の団結の拠点たる労働組合そのものを破壊する策動にのりだしているのが、安倍ネオ・ファシスト政権なのだ。
 私たちはすべての学生によびかけます! 開始された安倍政権の安保強化と憲法改悪、原発・核開発、労組破壊の反動総攻撃を打ち砕くために、いま・ただちに闘いに起ちあがろう! 来る一月十九日、国会・首相官邸包囲デモに集まろう!  (一月十一日)

日米安保同盟の強化と憲法改悪に突進する安倍政権を許すな!

「尖閣海域で求められているのは、交渉ではなく、物理的な力だ」などと叫んで登場した安倍新政権にたいして、ネオ・スターリニスト国家・中国の習近平政権は対日軍事的強硬策を一気にエスカレートさせている。習近平政権は、尖閣諸島周辺の海域に漁業監視船を実に十三時間にわたって航行させ(一月六日)、尖閣諸島上空には中国国家海洋局の航空機のみならず軍用機をもさしむけている。彼ら北京官僚は、「大東亜聖戦」論を公然と叫ぶ極右ナショナリストたる安倍が政権の座に就いたことに、〃日本をアジア、世界の孤児化させるチャンス〃とほくそ笑みつつ、尖閣「領有」を狙った対日強硬策にここぞとばかりにうってでているのだ。
 この中国権力者の軍事的強硬策に直面させられた安倍政権は、これに対抗するために、航空自衛隊の早期警戒機や空中警戒管制機、F15戦闘機を相次いでスクランブル発進させている。それだけではない。安倍は、空自の軍用機に曳光弾を使った警告射撃をおこなわせるとか、海自の艦艇を中国艦艇の至近距離に展開させ威嚇するとかといった対抗策の検討を指示するにいたっているのだ。
 まさにいま、尖閣周辺の海・空域においては、日・中両軍の軍用機や軍艦が威嚇しあっているのであって、一触即発の危機が切迫している!
 このようにかつてなく軍事的緊張が高まっている情勢のもとで、安倍政権は「日米同盟の絆の強化」を安保・外交政策の基軸にすえている。首相・安倍は、二月にも訪米しオバマとの首脳会談において、「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」を改定することを合意しようとしている。現時点の中国にたいする日米共同の戦争計画をねりあげようとしているのだ。「日米同盟関係を強化することは、別に米国に日本が仕えるということではない」と安倍はうそぶいている。アメリカとの同盟を基礎に日本国家を一流の軍事強国へと一気におしあげ、この軍事強国化した日本とアメリカが「対等」なかたちで軍事同盟を新たな次元において強化する―安倍はこうした野望を燃やしているのだ。だがそれは、日本がアメリカに軍事戦略上従属し、属国化を深めてゆくことを意味するのである。

 安倍政権は、自衛隊を米軍とともに武力行使しうる軍隊へと飛躍的に強化するために、軍事費を約一〇〇〇億円も増額(二・六%増)することを決定した。それだけではない。民主党政権時に策定された「防衛大綱」と「中期防衛力整備計画」を年内にも改定し、無人偵察機グローバルホークやオスプレイを導入することをたくらんでいるのだ。
 安倍政権は、日米安保同盟の強化と一体のものとして、憲法第九条二項(戦力および交戦権の否認)を否定し「国防軍の保持」をうたう「自主憲法」の制定にむけて突進を開始した。憲法改悪の突破口として、「集団的自衛権の行使」を合憲化するために、安保法制懇を招集した。
 このように、「戦後レジーム」(戦後民主主義)の象徴とみなした現行憲法の破棄に突進するとともに、彼らネオ・ファシスト政権は、「大東亜聖戦」論を宣揚している。日本政府の尖閣「国有化」の策動を「第二次世界大戦時の反ファシズム戦争の成果の否定」と非難する中国権力者にたいして、安倍は「大東亜戦争はアジア解放のための聖戦」と挑戦的に主張している。従軍慰安婦の強制連行を認め「謝罪」した河野談話を実質上見直す意志をぶちあげたり、日本の「植民地支配と侵略」を「謝罪」した村山談話を過去のものとして葬りさるために「未来志向の安倍談話」なるものを新たにうちだそうとしたりしているのだ。

核武装の野望にもとづく原発・核開発を許すな!  

 日本を中国に対抗しうる一流の軍事強国≠ヨと飛躍させる野望をたぎらせている安倍政権は、いまや日本核武装の野望をむきだしにしている。
 安倍は「憲法上は原子爆弾(の保有・使用)だって問題ない」(〇二年五月、早稲田大学の授業で。小泉政権の副官房長官の時の発言)と言い放った「核保有」論者ではないか! 自民党幹事長の石破も、「日本は核をつくろうと思えばいつでもつくれる。それは一つの抑止力。私は原発を放棄しようとは思わない」(十一年八月)と発言した輩だ。この核武装論者どもはいま、原発の再稼働と新増設、核燃料サイクル開発に突進を開始した。
 東電福島第一原発を視察した直後に、首相・安倍は「新たに作っていく原発は、福島原発とは全然違うもの」などと言い放ち、原発を新設してゆく意志を傲然とぶちあげた。「潜在的核保有能力の保持」という野望にもとづいて、かつ「日本経済の危機突破」のために原発の活用を求める経団連をはじめとした独占ブルジョアジーの要求に全面的に応えるために、いまも避難生活を余儀なくされている十六万人もの福島の労働者人民を見捨て・見殺しにして、原発・核開発に突進しているのが安倍政権なのだ。

ネオ・ファシズム反動攻撃を打ち砕け!

 安倍政権による安保強化と憲法改悪、原発・核開発、貧困の強制、労組破壊の反動総攻撃を打ち砕きうるか否か、まさにいまが決定的局面である。戦争とファシズムへの道を絶対に許すわけにはいかない!
 この決定的局面において、日本共産党の不破=志位指導部は、発足した安倍政権のファシズム的本質をなんらとらえることができずに、危機感を喪失したボケきった対応に終始している。労働組合への破壊攻撃がふりおろされているこのときに、「労組を守れ」とよびかけることも、「ファシズム反対」の旗を掲げることもしないのはあまりにも犯罪的ではないか!
 この共産党中央の犯罪的対応を弾劾し、ネオ・ファシズム的反動攻撃を打ち砕くために、すべての学生は総決起しよう!
(1)日米新軍事同盟を対中国の攻守同盟として現実的に強化するための一切の攻撃を許すな! 日米安保同盟の新たな強化をうたいあげる日米首脳会談反対! 米軍の属国軍=℃ゥ衛隊の軍備増強と軍事費の増額に反対しよう!
 オバマ政権は、安倍政権の全面協力のもとに、オスプレイの低空飛行訓練を、神奈川県・厚木基地をはじめ全国各地において強行しようとしている。これを絶対に阻止しよう! 沖縄・嘉手納基地へのCV22オスプレイ十機の配備を絶対に許すな! 首相・安倍は、来る首脳会談で辺野古新基地建設への全面協力を誓おうとしている。新基地建設のための海面埋め立て申請を阻止しよう! 〈基地撤去・安保破棄〉めざしてたたかおう!
 憲法改悪絶対阻止! 集団的自衛権行使の合憲化反対! 「反中国」の排外主義的ナショナリズムの煽りたてを許さず、安倍政権による安保強化と憲法改悪の策動に反対しよう! 同時に、尖閣「領有」を狙う中国権力者の反人民的な策動に反対しよう! この反戦闘争を展開するただなかで、中国の労働者・人民にたいしても、民族排外主義的な中華ナショナリズムに抗して、自国政府にたいする闘いに決起すべきことをよびかけよう! プロレタリア・インターナショナリズムに立脚して、日・中の労働者・学生の団結を創造しつつ、反戦闘争を国際的に推進しよう!
(2)核武装の野望をむきだしにした安倍政権が成立したこんにち、原発再稼働・新増設を阻止する闘いは、まさに正念場だ。
 「エネルギー政策転換」請願運動をのりこえ、「潜在的核保有能力の保持」と「エネルギー安全保障」という国家戦略にもとづく一切の原発稼働と新増設、核燃料サイクル開発に反対しよう!
(3)「デフレ脱却」の切り札であるかのようにおしだされている「アベノミクス」なる経済・財政政策。それは、労働者人民に過酷な犠牲を強いるもの以外のなにものでもない。独占資本家によって賃金が大幅に切り下げられている労働者にとっては、「インフレ」なるものは、実質賃金をさらに引き下げ、よりいっそうの貧困に叩きこまれることをしか意味しないのだ。それだけではない。労働者人民には、消費税増税と社会保障の切り捨てというかたちで、一切の犠牲が強制されようとしているのだ。
 労働者・勤労人民・学生にさらなる貧窮化を強いる安倍政権の一切の経済政策を許すな! 生活保護をはじめとした社会保障の切り捨て反対! 消費税大増税阻止!
(4)安倍政権は反動攻撃の数々を貫徹してゆくために、労働者の団結の拠点=労働組合そのものの破壊にのりだした。安倍がたくらむ「自主憲法」は、現行憲法の「基本的人権」(「言論・表現の自由」や「集会・結社の自由」)を、「公の秩序」の名のもとに否定しさるネオ・ファシズム憲法≠ノほかならない。「労組破壊反対! 憲法改悪阻止!」の旗を掲げてたたかおう! 反ファシズム統一戦線の構築をめざしてたたかおう! 
 私たち学生は、労組破壊に抗してたたかう労働者と連帯して、自治会への破壊攻撃を打ち砕き、ネオ・ファシズム反動に抗して自治会を学生の団結の拠点として強化するために奮闘しよう!
 すべての学生は、1・19国会・首相官邸包囲デモに集まろう!
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