「主権回復の日」政府式典反対!

4・28全学連怒りのデモ

 ◆憲法改悪阻止! 安保粉砕!
 ◆辺野古新基地建設阻止!
 ◆閣僚による靖国参拝弾劾!
 ◆中国政府の戦争挑発反対!

 ◆原発再稼働阻止! 原発輸出反対!
 ◆労働者・学生を貧困地獄に突き落とすアベノミクス反対!
 ◆社会保障制度改悪阻止! 消費税増税阻止!
 ◆「反安保」を放棄した日共系平和運動をのりこえたたかおう!

 4月28日、安倍政権による「主権回復の日」政府式典の開催に反対し、全学連のたたかう学生は、怒りのデモに起ちあがった。安倍政権による憲法改悪、日米安保同盟の強化というネオ・ファシズム的反動攻撃を打ち砕け!――学生たちは「反安保」を放棄した日共系平和運動をのりこえて、渋谷・原宿市街を席巻するを戦闘的デモを貫徹したのだ。
 

■日米安保同盟の強化反対!  ■憲法改悪阻止!
■「主権回復の日」政府式典反対! ■原発再稼働反対!


 すべての学生のみなさん!
 安倍政権は4月28日、政府主催の「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を開催しようとしています。1952年にサンフランシスコ講和条約と日米安保条約が発効したこの日を、安倍政権は「日米同盟の絆の回復」を祝う“記念日”として、同時に「真の独立」と称して「自主憲法制定」「国防軍創設」を実現するための跳躍台として“祝賀”しようとしているのです。
 この政府式典は、まさに日米安保条約にもとづくアメリカとの軍事同盟の強化を祝賀するセレモニーにほかなりません。現にいま安倍政権は、オバマ政権とともに、対中国の「日米共同作戦計画」の策定協議に踏みだすなど、日米安保の一挙的な強化に突きすすんでいます。沖縄・日本全土の米軍基地の強化、オスプレイの飛行訓練、「集団的自衛権行使」の合憲化の策動・・・。それは日米安保同盟を、自衛隊が米軍とともに最前線で対中国の武力行使をするという、「血の軍事同盟」として強化するものです。この安保同盟を祝賀するなどというのは絶対に許せません!
 同時に首相・安倍は「占領軍によりつくられた憲法を見直す」と叫びたてています。安倍政権は現行憲法の破棄、すなわち「自主憲法制定」の機運を煽るためにも、天皇臨席のもとに政府式典を実現しようとしているのです。「主権回復の日」政府式典は、戦争放棄をうたった第9条破棄を中心とした憲法改悪と日米安保同盟強化を通じて、日本を「アメリカとともに戦争をやれる軍事強国」に飛躍させるという悪らつな意志を内外に宣言する儀式にほかなりません。
 安倍政権が改憲・安保強化“記念日”として塗り固めようとしている〈4・28〉。私たちはこの日、沖縄・全国で「式典反対」の声をあげる学生・労働者と連帯して、「改憲阻止・安保強化反対」の怒りのデモで安倍政権を包囲しよう! 同時に、安倍政権による原発再稼働、TPP参加、消費税大増税などの一切の攻撃に反対しましょう! ともに4・28「全学連 怒りのデモ」に起ちあがりましょう!

憲法改悪を阻止しよう!「主権回復の日」政府式典反対!

 安倍政権は「主権回復の日」政府式典を挙行しようとしています。しかしこれほど許しがたいことはありません。1952年のサンフランシスコ講和条約の発効により、日本の法的独立と引きかえに本土から分断された沖縄は、米軍基地権力による直接支配のもとにおかれました。同時に発効した日米安保条約によって日本はアメリカとの軍事同盟の鎖につながれたのです。沖縄は米軍により全島が核軍事要塞化され、痛苦にもベトナム侵略戦争やアフガン・イラク侵略戦争の出撃拠点とされてきました。そしていま米軍の対中国・対北朝鮮の最前線基地として強化されています。沖縄の民衆は4・28を、戦争と「基地あるがゆえの苦しみ」の出発点となった〈屈辱の日〉として刻みこんでいるのです。この日を「記念」するなどもってのほかです!
 安倍政府・自民党は、「占領軍の手で閉められた鍵を開けて、国民の手に憲法を取りもどす」「憲法改正を参院選公約の柱にする」とぶちあげました。安倍政権は改憲勢力による衆参両院の3分の2議席を制圧することを企み、改憲を掲げる石原・橋下の日本維新の会と連携しています。私たちは、戦後史を画するこの局面において、憲法改悪阻止の一大運動を巻きおこそうではありませんか!
 安倍政権は、戦争放棄をうたった憲法9条を否定し、「国防軍保持」「自衛権行使」を明記した「自主憲法制定」を狙っています。そればかりではありません。「天賦人権は西欧的だ」と称して、「公の秩序」に反さず「国防の責務」を果たす国民にのみ基本的人権を国家が付与する、というのです。しかもその国家は、「非常大権」を付与された首相(ヒトラーまがいだ!)が君臨し、「天皇を戴く」ものだというのです。安倍政権による改憲は、日本を「戦争のできる国」に飛躍させるとともに、強権的支配体制を強化する“ネオ・ファシズム憲法”の制定にほかなりません。
 首相・安倍は「主権回復の日」式典をまえに、日本のアジア侵略を謝罪した「村山談話」を見直すと、国会の場で改めて宣言しました。副総理・麻生ら三閣僚はアジアの労働者・人民の怒りを買うこともいとわず靖国神社参拝を強行しました。軍国日本のアジア侵略戦争を美化し、日本ナショナリズムを煽りたてる安倍政権を許すことはできません! 安倍が「日本を取り戻す」などと叫びながら突き進んでいるのは、まさに〈軍国ニッポン〉の復活の道にほかなりません。憲法改悪を絶対に阻止しましょう!
 いま朝鮮半島において、戦争挑発をくりひろげる北朝鮮政府と、大軍事演習を強行している米・韓両政府がにらみ合っています。日・中両国家は尖閣諸島「領有」をめぐり、互いに軍艦・戦闘機を対峙させています。日中両政府はナショナリズムを煽り、民族間の憎しみを煽りたてています。米・日・韓と中国・北朝鮮との熾烈な軍事的応酬と政治的駆け引きとによって戦争的危機が高まっているのです。私たちは安倍政権による侵略戦争と植民地支配の美化に反対して徹底的にたたかおう! そして中国の労働者・学生にたいして、自国政府の反日の民族排外主義の煽動と一切の戦争政策に反対するインターナショナルな団結の創造を呼びかけようではありませんか!

沖縄の米軍基地の強化に反対しよう!

 安倍政権は、沖縄の嘉手納以南の米軍基地「統合計画」をオバマ政権と合意しました(4月5日)。それは、“辺野古に米海兵隊の新たな基地をつくるまで、普天間基地の返還はない”“返還を計画する施設の8割は県内の別の基地に統合する”という在沖米軍基地の再編・強化計画にほかなりません。首相・安倍の言う「沖縄の負担軽減」など全くのペテンです。オバマ政権がすすめる在沖縄米軍基地を対中国の最前線拠点として強化する策動―安倍政権はこれに全面協力を誓ったのです。沖縄の労働者・学生の反対の声を踏みにじる、米日両権力者による辺野古への海兵隊新基地建設やオスプレイの配備・飛行訓練を許してはなりません!
 日米両政府は対中国の「日米共同作戦計画」の策定協議を開始しました(3月22日)。彼らは、「尖閣諸島有事への対処」を名分に、日米安保条約第五条(共同作戦条項)の運用という形式をとりながら、戦争の最前線で自衛隊が米軍と共同で対中国の戦闘行動を遂行するという計画を策定しようとしているのです。まさにそれは、日本全土を戦場にみたてた対中国の戦争計画づくりにほかなりません。
 アジアに対中国の軍事包囲網を築こうとしているオバマ政権は、財政危機に陥っているがゆえに同盟国に軍事分担要求を突きつけています。安倍政権はこの要求を日本の軍事強国化をなしとげる絶好の機会とみなし、全面的に受け入れているのです。日米の軍事同盟強化に反対しましょう! 中国・習近平政権による対抗的な核軍事力の増強に反対しましょう!

原発再稼働を阻止しよう!

 2月の日米首脳会談で首相・安倍は、大統領オバマに「2030年代に原発稼働ゼロという方針を見直す」と原発推進への転換を誓約しました。安倍政権は原発再稼働や輸出、事故続きの六ヶ所村再処理工場や高速増殖炉「もんじゅ」の稼働に血眼となっています。2002年の官房副長官時代に早稲田大学で「小型核兵器の使用も合憲」と講演した核武装論者・安倍。この男を首班とする現政権は、中国に対抗する「一流の軍事強国」にふさわしく「潜在的核保有能力」を維持・強化するという、どす黒い野望を燃やしているのです。福島第一原発事故によっていまなお故郷や生活を奪われている民衆の憤激を踏みにじり、「電力の安価で安定的な供給」を要求する大企業資本家の意をていして、原発・核燃サイクル推進につきすすむ安倍政権を許すことはできません! 南海トラフ巨大地震や内陸直下型大地震の危険を承知の上で、原発再稼働に突きすすむ安倍政権を許してはなりません! 「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえ、「原発・核開発阻止!」「全原発・核燃サイクル施設廃棄!」の声をあげよう!

 すべてのみなさん! 反基地運動や憲法改悪反対の運動の方針から〈反安保〉を抜きさる日本共産党指導部をのりこえ、安保強化反対のうねりを日本全国から巻きおこそう! 私たち全学連は、原発再稼働反対の闘いや、オスプレイ配備阻止闘争などの高揚を先頭で切り拓いてきました。この地平にたってすべての学生は、たたかう労働者と連帯して、安倍ネオ・ファシスト政権の打倒をめざした反ファシズムの統一戦線を築く闘いの先頭にたとう! 憲法改悪阻止、安保強化反対、原発再稼働反対、消費税大増税反対を掲げ、4・28全学連怒りのデモに起ちあがろう!  (4・25)
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