安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ!

6・30労働者・学生統一行動

◆憲法改悪絶対阻止!
◆オスプレイ追加配備阻止!
◆辺野古新基地建設阻止!
◆日米新軍事同盟の強化反対!
◆原発再稼働・輸出阻止!
◆原発・核開発反対!
◆アベノミクス粉砕!
◆消費税増税阻止! 社会保障切り捨て反対!
◆「反安保」なき日共系「護憲」運動をのりこえたたかおう!
◆日・中人民のプロレタリア的団結の創造を!


芝公園での決起集会


国会前

アメリカ大使館前

首相官邸前

 「安倍ネオ・ファシスト政権を打倒するぞ!」――6月30日、労働者・学生のデモ隊の嵐のような怒号が、首相官邸を揺るがした。〈軍国日本〉再興のための憲法改悪阻止! 日米新軍事同盟強化反対! 原発・核開発阻止! アベノミクス粉砕! すべての闘いの炎を集結し、安倍政権を打ち倒す闘いのときの声を上げたのだ。北海道、関西、沖縄の地で闘う労学と連帯し、全学連と反戦青年委員会の学生・労働者は、首都中枢を戦闘的デモンストレーションで席巻したのだ。

■憲法改悪阻止! ■日米新軍事同盟の強化反対!
■アベノミクス粉砕! ■安倍ネオ・ファシスト政権打倒!
6・30労働者・学生統一行動に起ちあがろう!

 私たち全学連は、すべての学生の皆さんに訴えます!
 安倍政権・自民党は7月21日の参院選において自民党を中心とした改憲派議員で改憲発議に必要な3分の2議席を制圧しようと躍起となっています。改憲の発議要件の緩和(憲法96条改定)を突破口として、憲法9条の破棄をはじめとする現行憲法の全面改悪に突きすすもうとしているのです。絶対に許すわけにはいかない! 日米安保の強化と一体で進められている安倍政権のこの憲法改悪の策動こそは、日本を“アメリカとともに戦争のできる軍事強国”に改造し、戦争準備に労働者・学生を総動員してゆく体制を築くための一大攻撃にほかなりません! この戦後史を画する憲法大改悪を打ち砕くために、すべての学生はいま、闘いにに起ちあがろう! 〈軍国日本〉再興を企む安倍ネオ・ファシスト政権を労働者・学生の実力で打倒しよう!
 都議選後の会見で安倍は「景気回復を実感していただけるように全力を尽くし参院選勝利をめざす」などとほざいた。だが、なにが「景気回復」だ! 私たちが予見してきたとおり、“株バブル”は破裂した。安倍と黒田の「異次元の金融緩和」なるものは、米欧ヘッジファンドにマネーゲームの格好の機会を提供しただけではありませんか。いま労働者の賃金は引き下げられ(4月の賃金は前年比マイナス0.2%)、円安による食料・燃料・電気・ガスの値上げで生活困窮に拍車がかかっているではないか。「成長戦略」の核心は、解雇規制や労働時間規制の緩和だ。それは、労働者がかちとってきた諸権利を一切合財剥奪するものではないか! もはやアベノミクスの正体は明らかではありませんか! 大企業資本家や一部の富裕層だけを富ませ、労働者・学生には貧窮と無権利を強いるのがアベノミクスだ! もう許せない! 労働者・学生に貧窮を強いるアベノミクスを粉砕し、安倍政権を奈落の底に叩きこめ!
 すべてのみなさん、いまが闘いの時です! 私たち全学連は安倍政権のあらゆる反動攻撃を許さず闘いの先頭に立ってきました。オスプレイ配備に反対し沖縄全島で燃えあがる全基地撤去の闘い。被災者切り捨てに怒る福島の労働者・人民と連帯した原発再稼働反対の闘い。いま全国で労働者・勤労人民は怒りに燃えて起ちあがっています。安倍政権は高まる民衆の怒りに怯えている!
 いまこそ全国で燃えあがる改憲阻止、安保強化反対、原発再稼働反対、アベノミクス反対のすべての闘いの炎を結集し、安倍政権を労働者・学生の実力で打ち倒そう! 労働者・学生の現在と未来はこの闘いの勝利いかんにかかっています! 改憲反対の闘いを参院選むけの政策宣伝に解消する既成指導部の闘争歪曲を許さず、いざ国会・首相官邸を包囲する一大デモンストレーションに起ちあがろう! 北海道・関西・沖縄で労学統一行動に起ちあがる仲間と連帯し、首都圏の学生は総決起しようではありませんか!


 すべての学生のみなさん! 私たちは安倍政権を打倒するために、改憲阻止、反戦反安保、原発・核開発阻止、アベノミクス粉砕の闘いを全国のキャンパスから燃えあがらせ、労学統一行動に総決起しよう!

〈軍国日本〉再興のための憲法改悪を阻止しよう!

 憲法改悪を阻止する闘いは今が正念場です!
 自民党改憲案においては、「戦争放棄・戦力不保持」をうたった現行憲法第9条は破棄され、「国防軍の保持」「自衛権の行使」が明記されています。それだけではない。この改憲案においては、「人権」は国民が国家への「責任と義務」を果たす限りで・かつ「公益及び公の秩序」に反しない限りで・国家が国民に与えるものとされ、「国家」こそが至高の価値とされています。そして「日本国」は天皇を戴く伝統と歴史をもつ国家であると宣明されています。まさにこの改憲案につらぬかれているのは、天皇制イデオロギーを心棒とする日本ナショナリズムにほかなりません。安倍政権による改憲の狙いは、〈軍国日本〉の復活以外のなにものでもない!
 見よ、「河野談話で日本は不名誉を背負っている」などと叫びたててきた安倍の姿を! 「侵略国家・日本」「拉致国家・日本」という汚辱をそそぎ、日本国家を“世界に類例のない国家”=「美しい国」としておしだすためにこそ、安倍は、「従軍慰安婦」問題への日本軍・官憲の関与と強制性を認めた河野談話の破棄を策しているのです。アジア2000万人の民衆を虐殺した日本軍国主義の中国・アジア侵略戦争の聖化を許すな! 〈軍国日本〉再興のための憲法改悪を絶対に阻止しよう!

オスプレイ追加配備阻止! 辺野古新基地建設反対!

 沖縄慰霊の日の追悼式に出席した首相・安倍は式典あいさつで「沖縄の負担軽減」に努める姿勢を押しだした。だが、これほど欺瞞的なことはない! 沖縄の労働者・学生の抗議を踏みにじり、オバマ政権とともに在沖米軍基地の対中国最前線拠点としての強化を進めているのが安倍政権ではありませんか!
 見よ、連日連夜強行されているオスプレイの飛行訓練を! 米海兵隊は住宅の密集する普天間基地周辺で夜中11時近くまで、爆音をまき散らしながら夜間飛行訓練を強行している。このうえ8月上旬にも、普天間基地に12機のオスプレイを追加配備しようとしているのがオバマ政権だ。そして安倍政権はこのオスプレイ配備・飛行訓練に全面協力しているではありませんか! さらに沖縄県・名護市辺野古への米海兵隊新基地の建設をねらい、自民党の参院選公約に明記している。オスプレイ追加配備を許すな! 辺野古新基地建設阻止!
 いま「アジアへのリバランス」をシンボルとする世界戦略にもとづき対中国軍事包囲網の構築に狂奔するアメリカ・オバマ政権と、「海洋強国の建設」をシンボルとした軍事戦略にのっとって対米対抗の核軍事力の増強にひた走る中国・習近平政権とが、アジア・太平洋の覇権をかけて激突している。そのまっただ中で、安倍政権は、尖閣諸島にみたてた離島を奪還する実戦的軍事演習「ドーン・ブリッツ(暁の電撃戦)」をオバマ政権とともに強行しています(6月10〜26日)。
 いまこそ私たちは、怒れる沖縄の労働者・学生と連帯し、全国で〈反安保〉のうねりを巻きおこそう! 〈日米安保条約破棄・全ての米軍基地撤去〉めざして闘おうではありませんか! 同時に、中国・習近平政権による尖閣諸島「領有」をかけた対日軍事挑発を許さず闘おう! 日・中両権力者が、排外主義的ナショナリズムを煽り民族間の憎しみを煽りたてることを許さず、日・中労働者人民のプロレタリア的団結を創りだそう!

原発再稼働・原発輸出を許すな!

 安倍政権は大飯原発の運転継続をはじめ、伊方・高浜・川内・泊などの原発再稼働に電力諸資本と一体となって突進しています。自民党政調会長・高市が「原発事故で死者は出ていない。原発は活用するしかない」などと称して原発再稼働を正当化したことを弾劾しよう! いまなお福島県民の15万人が放射能禍によって避難を強いられている。震災・原発事故関連死に追い込まれた福島民衆は復興庁の認定だけで1383人にものぼる。この福島の被災者を切りすて、原発再稼働に突進する安倍政権を許すわけにはいかない! 軍事強国にふさわしく日本国家の潜在的核保有能力を維持するという安倍政権の野望を暴きだし、原発・核開発阻止の旗高く闘おう!

労働者民衆を貧窮にたたき込むアベノミクス粉砕!

 参院選を前に株価大暴落に直面し青ざめた安倍政権は、秋の臨時国会を「成長戦略実行国会」などと位置づけ「アベノミクスはまだこれから」と期待をあおっています。許しがたいことに、株価下落を押しとどめるために年金基金を株式市場に投入した。労働者・人民の貴重な年金積立金を、ヘッジファンドのマネーゲームに供したのです。
 参院選後に安倍が実行しようとしているのは労働者・学生にさらなる貧窮と無権利を強制する攻撃のオンパレードです! 解雇自由化など労働者のあらゆる諸権利の剥奪。とりわけ安倍政権は生活保護制度の改悪を強行しようとしています。216万人以上の人々が生活保護の受給を余儀なくされているなかで、安倍政権は8月から生活保護基準を引き下げようとしているのです(3年間で740億円削減!)。その他方で、安倍政権は大企業経営者どもの意を体して、「法人税の大胆な切り下げ」などの大企業支援策を次々に打ちだしているではありませんか。労働者・学生を貧窮と無権利の奈落につきおとすアベノミクスを粉砕しよう! 消費税大増税・社会保障切り捨て反対! 日本のTPP参加反対!

6・30労学統一行動に起ちあがろう!

 すべての皆さん! いまの決定的な局面で、「連合」の古賀指導部は「改憲容認」方針を決定しようとしています。これに多くの地方連合会や産業別組織から批判の声があがりました。職場深部で改憲反対の闘いを創りだしている労働者の皆さんと連帯して闘おう!
 他方、日本共産党の不破=志位指導部は、「安倍政権の改憲への暴走と対決する」とは言うものの、その方針の内実は、「9条を生かした平和の外交」と称する安保・外交政策の代案を政府に対置するというものでしかない。だが、「尖閣海域で求められているのは物理的な力だ」と叫ぶ安倍ネオ・ファシスト政権に対してこうした代案の採用を要求したとしても、まったくの空語ではないか。安倍政権が全体重をかけてふりおろしている憲法改悪の攻撃を打ち砕くためには、安倍政権の鼓吹する国益ナショナリズムのブルジョア階級性を暴きだし、「権力政治の論理」をうちやぶっていくことが必要なのです。
 すべての皆さん! 参院選向けの政策宣伝に闘いを歪曲する既成指導部をのりこえ、いまこそ改憲阻止闘争、反戦反安保闘争、原発・核開発反対の闘い、アベノミクス粉砕の闘いの力をひとつに結集し、安倍ネオ・ファシスト政権を打倒しよう! 6・30労学統一行動に起ちあがろう! (6月24日)
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