首都に日本の軍事強国化阻止の火柱

10・20労働者・学生統一行動

◆集団的自衛権行使の合憲化阻止!
◆新ガイドラインの策定反対!
◆日本版NSC創設反対!
◆秘密保護法制定阻止!
◆日米新軍事同盟の強化反対!
◆憲法改悪阻止!
◆原発再稼働・輸出阻止!
◆消費税増税阻止! 社会保障切り捨て反対!
◆国家戦略特区法の制定を許すな!
◆「反安保」なき日共系「平和外交」請願運動をのりこえたたかおう!
◆安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ!


芝公園での決起集会

国会前

アメリカ大使館前

首相官邸前

 「安保粉砕! 改憲阻止!」「安倍ネオ・ファシスト政権打倒!」――10月20日、たたかう労働者・学生は降りしきる雨をついて、国会・首相官邸・アメリカ大使館を揺るがす戦闘的デモンストレーションに決起した。北海道、東海、関西、九州、沖縄においても、この日たたかう労学の白ヘル部隊がデモをうちぬいた。全国6カ所においていっせいに、「日米新軍事同盟の強化反対」「改憲阻止」「原発再稼働阻止」「消費税増税粉砕」の火柱をぶちあげたのだ。

■集団的自衛権行使の合憲化反対! ■日米新軍事同盟の強化反対!
■憲法改悪阻止! ■原発再稼働反対! ■消費税大増税阻止!

10・20労働者・学生統一行動に起ちあがろう!
安倍ネオ・ファシスト政権を打倒しよう!


 すべてのみなさん! 私たちは、安倍政権がふりおろす集団的自衛権行使の合憲化をはじめとする日本を「戦争をやれる国」に飛躍させるための一大攻撃を阻止するたたかいにいま起ちあがろう!
 米日両権力者は、10月3日の日米安保協議委員会において「より力強い日米同盟とより大きな責任の共有」のための「日本の役割拡大」をうたいあげた。没落アメリカのオバマ政権と安倍政権は日米ガイドライン(防衛協力指針)を2014年中に策定することを決定した。それは日本の集団的自衛権行使を前提とした対中国侵略戦争計画にほかならない。日米合意にもとづいて安倍政権は、国家安全保障会議設立法案、秘密保護法案を臨時国会で成立させるために特別委員会の設置を号令した。まさに安倍政権は、日本を米国とともに「戦争をやれる国」に飛躍させるとともに、それにふさわしい国内の強権的=軍事的支配体制を強化しようとしているのだ。この日米安保の強化と日本の軍事強国化の一大攻撃を労働者・学生の反対運動の力で打ち砕け! 新ガイドライン策定反対! 集団的自衛権行使の合憲化阻止! 国家安全保障会議の設立反対! 秘密保護法制定阻止!
 「反安保」を放棄する日共系平和運動をのりこえ、安倍ネオ・ファシスト政権の総攻撃を打ち砕くために、すべての学生は10・20労働者・学生統一行動に起ちあがれ!

日米安保同盟の強化反対! 集団的自衛権行使合憲化阻止!

 10月3日の日米安保協議委員会(「2プラス2」)において、日米安保同盟の飛躍的な強化が画された。
 ロシア・プーチン政権の猛反対に直面してのシリア軍事攻撃の断念、「オバマケア」をめぐる与野党対立の収拾不能ゆえの国家デフォルト(債務不履行)の危機―ここに内憂外患に直面するアメリカ帝国主義の歴史的没落がまざまざと露わになった。「アジアへのリバランス」戦略にのっとって中国を軍事的に抑えこむために、オバマ政権は「属国」日本に「責任」の分担を求めざるを得なくなったのだ。そしてアメリカの「力の相対的低下」とそのもとでの中国の台頭に危機感を募らせる安倍政権は、オバマ政権の対日要求を渡りに船として日本をアメリカと肩を並べて戦争のできる軍事強国に飛躍させようとしている。この米日両権力者によって、日本の「責任」「役割」の拡大というかたちで日米安保同盟を対中国攻守同盟として飛躍的に強化する転回点が画されたのだ。
 安倍政権は「積極的平和主義の旗印」なるものを叫びたてている。それは中国に対抗して、アメリカ主導の「国際秩序の強化」や「脅威の発生の予防」(国家安保戦略原案)のために、軍事力の行使をもって「国益」を貫徹するという、どす黒い野望を示すスローガンにほかならない。安倍政権は、「死活的に重要なシーレーンの防衛」とか「国連軍の武力行使への参加」とかの集団的自衛権行使の具体的事例をあげつつ「法理的禁止の全面解除」(安保法制懇・北岡)を策している。首相が「国益」を脅かすと判断しさえするならば、現行憲法のもとでも、日本国軍に「敵国」にたいする武力行使を実行させることができるようにする。これが集団的自衛権行使の合憲化にかけた安倍政権の企みなのだ。
 安倍政権は「戦争できる国」にふさわしい国内支配体制の強化にも突きすすんでいる。国家安全保障会議創設法案や秘密保護法案などの反動法案を、10月15日からの臨時国会中に制定させるために、特別委員会を設置し連日審議を行おうとしている。安倍政権は国家安保会議設置法案と一体で、国家機密を漏洩した国家公務員などへの懲役10年の厳罰を定めた「秘密保護法案」の制定を狙っている。これこそ、軍事機密や原発関連情報をはじめとして、国家権力者が「機密」と認定した一切の情報を統制するとともに、反対運動やジャーナリストなどの弾圧を狙った超反動法案なのだ。これらの制定を絶対に阻止しよう!
 私たちはこの血塗られた日米安保同盟の強化に総反撃するとともに、安倍政権による集団的自衛権行使の合憲化に断固として反対するのでなければならない。安倍政権の進める今日版の「国家総動員体制」づくりに反対しよう!
 すでに米日両権力者は米軍と自衛隊一体での対中国戦争準備に突進している。米海兵隊と陸自部隊が滋賀県・あいば野で、オスプレイを投入しての日米共同軍事演習(7〜18日)を強行している。海兵隊と陸自部隊が米軍のオスプレイに搭乗し、敵陣地を背後から急襲し殲滅するという、対中国の敵地侵攻を想定したきわめて実戦的な訓練だ。また空自は、米軍の核搭載可能な戦略爆撃機B52の空爆訓練に戦闘機を参加させた。この米・日にたいして中国権力者は、アメリカからの東・南両シナ海の制海権奪取、この海域の資源独占を狙って軍事的強硬策をしかけている。
 まさにいま東アジアにおいて、米・日と中・露との核軍事力増強競争がくり広げられ、軍事的緊張が日増しに高まっている。同時に中東においては米・露の艦隊が地中海で対峙しているなかで、シリア内戦の激化やイスラエルによるイラン空爆の危機が高まっている。いまこそ私たちは、日本の地において反戦の闘いに決起しよう!

原発の再稼働反対! 福島第一原発の汚染水流出弾劾!

 安倍政権は「全原発停止」という事態を一刻も早く突破するために、伊方・川内・泊などの原発の再稼働に突進している。首相・安倍は「原発を放棄することはない。世界最高水準の安全性で世界に貢献してゆく」(訪米時の講演)などと言い放った。原発再稼働と原発輸出を絶対に許してはならない!
 いまこのときも福島第一原発では放射能汚染水の大量流出という核惨事が拡大している。「状況はコントロールされている」などとウソ八百をくり返す安倍政権を許すな。この核惨事はひとえに、安倍政権が原発再稼働や原発輸出をなし遂げるために、(東電に指示して)“汚染水など海に流せばよい”という“対処”をとってきたことによってもたらされたのだ。この犯罪人どもを弾劾せよ!
 「強い日本の復活」を叫ぶ安倍政権は、「潜在的核保有能力確保」・「エネルギー安全保障」という国家戦略の実現のために原発・核開発政策を護持している。「エネルギー政策転換」要請運動をのりこえ、全原発即時廃棄、原発・核開発阻止の怒りを安倍政権に突きつけよう!

消費税大増税・社会保障切り捨て阻止! アベノミクス粉砕!

 10月1日、首相・安倍は来年4月から消費税を8%に引き上げることを決定した。アベノミクスによる物価高騰を労働者・人民、震災被災民に強制してきた安倍政権が、貧しいものほど負担が重い消費税大増税を強行するとは許せないではないか。増税とともに決定された五兆円の経済対策は、公共事業や投資減税、「復興特別法人税」の一年前倒しの廃止、法人税率のさらなる引き下げ検討など、大企業支援策がずらりと並んだ。「経済成長の持続」と称して労働者・人民の血税を、大企業資本家のためにつぎこもうというのだ! しかも安倍政権は弱者切り捨ての「社会保障制度改革」に突進している。「要支援」認定を受ける高齢者を介護保険の対象外としたり、70〜74歳の医療費自己負担を2割に引きあげようとしている。消費税大増税・社会保障切り捨てに反対しよう!
 安倍政権はアベノミクス「成長戦略」の柱として「国家戦略特区」創設を狙っている。これは“首切り自由”の「解雇特区」にほかならない。安倍のいう「強い経済」とは、労働者・学生に首切り・賃下げのうえに増税・福祉切り捨てを強い貧困のどん底に叩きこむ他方で、大企業に“繁栄”を謳歌させるということだ! アベノミクスに反対しよう!

安倍ネオ・ファシスト政権打倒をめざしてたたかおう!

 安倍政権のふりおろす安保強化・改憲をはじめとする総攻撃を打ち砕きうるか否か、いまがまさに正念場だ。
 この決定的な局面で日本共産党中央は、「安倍政権の暴走を阻止する」ために、集団的自衛権行使容認反対を呼びかけてはいる。だがその方針は“自衛とは無関係の、アメリカの海外での戦争への加担反対”というものでしかない。日共中央は「憲法を生かして日本を守る」「平和的安全保障」という代案を宣伝している。だがその内実は、「日本防衛」という「安保の建前通りの運用」を大前提としたものだ。さらには今日、委員長・志位は「近海での米艦防護」は「個別的自衛権の問題」などと明言しているのだ(10月6日「しんぶん赤旗」)。「国益」「国防」の階級性をなんら暴くことなく外交政策の対案を示したところで、集団的自衛権行使合憲化を阻止する力をつくることは決してできない。
 私たちは「反安保」を完全放棄した日共系平和運動をのりこえ、反戦反安保・改憲阻止闘争の大爆発を切り拓こう!集団的自衛権行使の合憲化などの攻撃は日米新軍事同盟を対中国攻守同盟として飛躍的に強化するとともに、憲法9条を実質的に破棄する一大攻撃にほかならない。「反安保」を高く掲げてたたかおう! 同時に私たちは、中国・習近平政権による対米・対日の核軍事力増強と軍事挑発に反対してたたかおう。私たちは日・中の権力者たちによる民族排外主義の煽りたてに反対し、プロレタリア国際主義にもとづく日中人民の団結を創造しよう!
 反戦反安保闘争、改憲阻止闘争と原発・核開発阻止闘争、消費税大増税阻止の闘いを、「日本の軍事強国化反対!」をかかげて、同時的・一体的に推進しよう。安倍ネオ・ファシスト政権打倒めざして進撃せよ! 反ファシズム統一戦線を構築するために奮闘しよう! すべての学生は、職場深部でたたかう労働者のみなさんと連帯し、決意も固く10・20労学統一行動に総決起しよう!  
(10月10日)
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