秘密保護法制定阻止! 新たなファシズムを打ち破れ!

12・2ー6 安倍政権を震撼させた激闘
全学連が最先頭で牽引
 
12・6 「秘密保護法制定阻止! 安倍政権打倒!」の怒りで国会揺るがす

 日比谷野外音楽堂には1万6000名の労働者・学生・市民が結集し、「秘密保護法制定阻止!」「安倍政権打倒!」の声をあげた。
12・5 参院特別委での採決強行に怒り爆発 
12・2-4 連日連夜、数千名の労働者・学生・人民が決起

12・2 「ファシズム反対!」の檄発する

12・4人間の鎖で国会を包囲
 安倍政権による秘密保護法の参院採決・制定を阻止するために、全学連のたたかう学生たちは、11・21日比谷野音一万人集会、そして11・26衆院採決阻止闘争の地平を引き継いで、職場深部でたたかう労働者と連帯して、12月2日から6日の5日間、つねに国会前に結集した万余の労働者・人民の最先頭において、秘密保護法制定阻止の闘いを戦闘的に牽引しぬいた。国会前において連日とりくまれた阻止闘争には、「連合」傘下の平和フォーラム加盟諸労組と「全労連」傘下の諸労組が、ナショナルセンターの枠を超えて共同行動を繰り広げ、日共系諸団体もこれに加わった。全学連の訴えた「ファシズム反対」「安倍政権打倒」のスローガンが、怒りに燃えて決起した労働者・人民のなかにみるみるうちに浸透した。決起した労働者・人民は口々に「ファシズム反対!」「安倍政権打倒!」のスローガンを叫び、固く握った拳とともに国会・首相官邸に叩きつけたのだ。
 日共の不破=志位指導部は、秘密保護法案は「憲法違反」であり「戦争をする国づくり」に反対するとはいうものの、方針において「反ファシズム」を一言も語らなかったのみならず、「軍国日本」再興のために憲法改悪に突進する安倍にたいして「憲法を守れ!」などと間の抜けたことを弱々しく語るだけであり、安倍政権の「倒閣」を呼びかけることすらもしなかった。この既成指導部の腐敗を暴きだしこれをのりこえてたたかった全学連の奮闘によって、怒りに燃えて決起した巨万の人民は「反ファシズム」「安倍政権打倒」を掲げて断固としてたたかったのである。
 安倍自民党政権は国会内の数の力にまかせて採決を強行したけれども、燃え広がる労働者・人民の闘いに恐れおののいている。この間の闘いをつうじてわれわれは、安倍ネオ・ファシスト政権打倒に向かって前進する、その闘いの出発点を確固として築き上げたのだ。闘いはこれからだ! 秘密保護法撤廃にむかって、そして労働者・人民に戦争と貧困を強制しネオ・ファシズムの暗黒支配に突き落とす憎き安倍政権の打倒にむかって、われわれはたたかう労働者と連帯し、全ての労働者・人民の先頭でたたかいぬく!

(12月5日に配布したビラ)

秘密保護法案の強行採決阻止!

◆新しいファシズムに反対しよう!
◆ネオ・ファシスト安倍政権打倒!


秘密保護法案の参院での強行採決阻止! 怒りに燃えてたたかっているすべての労働者・市民のみなさん! 闘いは正念場だ。私たち、全学連は最先頭でたたかいぬく!
 いまや、ここ国会周辺は連日にわたり「秘密保護法制定反対」「新たなファシズムを打ち砕こう」の大合唱に包まれている。日本全国において、労働者が、学生が、市民が、文化人・ジャーナリスト・弁護士が、強行採決に突き進む安倍政権にたいする怒りの声をあげている。安倍政権は怯えている。だからこそ、これ以上人民の怒りが燃え広がる前に、法案の強行採決に持ち込むことをたくらんでいるのだ。断じて許してなるものか! 巨万の人民のうねりで国会を何重にも包囲し、秘密保護法制定を断固として打ち砕け! 〈戦争とファシズム〉につきすすむ安倍反動政権を、労働者・学生・人民の実力で打ち倒そう!

新たなファシズムを打ち砕け!

 すべてのみなさん! 秘密保護法制定に反対する私たちの闘いを「テロ行為」と罵倒した自民党幹事長・石破の発言ほど許しがたいものはないではありませんか。これこそ、いっさいの反対運動を「テロ」とみなして弾圧するという安倍政権の国家意志を赤裸々に自己暴露したものだ。げんに秘密保護法案の案文には、「主義主張に基づき」「これを強要」することそれじたいが「テロ」にあたる、とはっきりと書き込まれているではないか。
 安倍が突如として言い始めた「関係省庁次官らからなる保全監視委員会」(昨日の安倍の国会答弁)とか「内閣府に設置する新たな監視機関」(今朝の与野党実務者協議での与党側の発言)とかは、身内≠ホかりで構成される組織なのであって、国家安全保障会議の中核をなす首相・内閣官房・外務・防衛の「四大臣」のもとに情報を一元的に集中するという安倍政権のたくらみをむしろますます浮き彫りにした。秘密保護法の制定こそは、日本の強権的=軍事的支配体制をさらに強化するネオ・ファシズム的な反動攻撃にほかならない。
 われわれは、「新たなファシズムを打ち砕け!」のスローガンを高くかかげて、秘密保護法制定阻止の闘いの戦闘的爆発をかちとろうではないか!

〈軍国日本〉への暴走を阻止せよ!


 安倍政権は、秘密保護法の制定と一体的に設置をすすめてきた国家安全保障会議(日本版NSC)を昨日発足させた。内閣の上にたつこの戦争司令部のもとで、早くも臨戦態勢に突入しているのが安倍政権だ。中国の習近平政権が東シナ海上空に「防空識別圏」を設定したことにたいして、安倍政権は、―B52爆撃機を飛行させたアメリカ・オバマ政権と連携して―空自戦闘機を発進させるという戦争挑発をおこなっている。これにたいして習近平政権も中国軍機をスクランブル発進させている。ここ東アジアにおいて、いつなんどき米日―中両軍の激突がひきおこされるともしれない、まさに一触即発の戦乱勃発の危機が切迫しているのだ。
 安倍政権は〈戦争をやれる軍事強国〉への道を突っ走っている。発足した今日版大本営≠スる日本版NSCのもとに機密情報のいっさいを集中するとともに、これをアメリカ政府に提供=「共有」するための法整備こそが秘密保護法の制定だ。外に向けては自衛隊=「日本国軍」が中国軍にたいして、あるいは中東・ペルシャ湾岸などにおいて米軍と一体となって軍事力を行使し、内に向けては労働者・人民の反戦の闘いを徹底的に弾圧する、そのような〈軍国日本〉の創出をこそ安倍政権は狙っている。われわれはこれを絶対に許してはならない。いまこそ、戦争と暗黒支配への道を断ち切れ! 「集団的自衛権行使の合憲化反対! 日米新軍事同盟の強化反対! 改憲阻止!」の旗高くたたかおう!

反ファシズムの広範で巨大な闘いを!

 まさに闘いは決定的局面を迎えている。もてるすべての力を振り絞ってたたかいぬこう!
 問われているのは闘いのさらなる広がり、そしてさらなる強化だ。反対運動の指導部である日本共産党の指導部は、いまや「反ファシズム」をかかげた労働者・学生・市民の闘いのうねりが国会をとりかこみ、全労連傘下労組の労働者も「ファシズム反対」を合唱していることに直面して、おずおずと―衆院での秘密保護法案強行採決後の十一月二十八日になって―、法案の「ファッショ(全体主義)的本質」(志位委員長の記者会見)などとホンの一言つぶやいた。だが彼らは、「新たなファシズムに反対する」ことを決して掲げようとはしない。これは大問題だ。秘密保護法の制定がまさしく日本を〈戦争をやれる国〉に飛躍させるネオ・ファシズム的反動攻撃にほかならないにもかかわらず、これに反対する方針のなかから「反ファシズム」を抜きさるのは、闘いの前進を阻害することでしかないのだ。
 彼ら共産党指導部が「反ファシズム」の旗を決してかかげようとしないのは、日本は民主主義だ≠ニいう幻想にひたりこんでいるからだ(「日本のように憲法で国民主権、基本的人権がうたわれ、議会制民主主義が存在する社会……」―第二十六回大会決議案)。いまや国会審議などもロクにおこなわず、「議会制民主主義」の残滓さえも破壊するかたちで安倍政権がファシズム的な支配体制強化の攻撃をふりおろしていることを前にして、共産党指導部はあまりにも寝ぼけきっているではないか。
 私たちは、労働者階級を中軸として、心あるすべての人民を結集した「反ファシズム」の戦線をつくりだすために、奮闘しなければならない。この「反ファシズム」の旗のもとに人民がひとつに結集し安倍政権を震撼させる闘いをまきおこすことが、勝利をひらく道なのだ。われわれ全学連は、この強大な戦線構築のための闘いの先頭にたってたたかう。
 秘密保護法の制定阻止! 参院採決を絶対に阻止せよ!国会・首相官邸に人民の怒りの巨弾をブチこめ!
 「集団的自衛権行使」の合憲化阻止! 「国家安保基本法」の制定反対! いまこそ「反戦・反安保」の闘いの爆発をかちとろう!
 安倍政権は「復興特別法人税」の廃止を本日にも正式決定しようとしている。このような大企業支援策を実施するために、その穴埋めとして消費税の大増税を四月から強行しようとしている。しかも、社会保障制度大改悪のための「プログラム法案」の参院強行採決をも狙っている。安倍政権による貧困の強制にたいしても断固反対しよう!
 衆参両院を制圧≠オていることをかさにきた安倍政権の暴走を、労・学・人民の力で粉砕することなくしては、日本のわれわれ人民は戦争と貧困とファシズムに突き落とされることになる。これ以上、このネオ・ファシスト政権の暴走を許すな。われわれはいまこそ総決起し、安倍政権を実力で打ち倒そうではありませんか!
 私たち全学連はすべての労働者・市民のみなさんとともに最後までたたかう。すべてのみなさん! ともにたたかおう!
 (二〇一三年十二月五日)

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