日米新軍事同盟強化反対! 改憲阻止!

1・24首相官邸包囲デモ

 ◆日米新ガイドライン策定阻止!
 ◆侵略戦争法制定阻止!
 ◆辺野古新基地建設阻止!
 ◆日米新軍事同盟の強化反対!
 ◆憲法改悪阻止!

 ◆
「安倍談話」の発表阻止!
 ◆原発再稼働反対!


 
 「日米新ガイドライン策定阻止! 憲法改悪阻止!」 通常国会が間近にせまった1月24日、全学連のたたかう学生たちは、首相官邸にたいする戦闘的デモンストレーションを断固うちぬいた。昨年末の総選挙において、マスコミへの国家統制を強化しウソとデマの限りを尽くすことによって自公の与党で再び絶対多数の議席を占めた安倍政権は、このことをもって「二年間の政策のすべてが信任された」などと強弁しながら、いま労働者・勤労人民にたいして反動の牙をむき出しにしている。日米ガイドラインの改定と侵略戦争遂行のための「安保法制」の整備、そして辺野古新基地建設への猛突進。さらにこの政権はいまや、「歴史的チャレンジだ」(安倍)と叫びながら、「占領憲法」とみなした現行憲法の明文改定へと本格的に踏みだしているのだ。断じて許すものか! 第三次安倍政権の反動総攻撃を木っ端微塵に打ち砕くぞ! この固い決意に燃えて、全学連は起ちあがった。

集団的自衛権行使の合憲化反対!
日米安保同盟の強化と憲法改悪を阻止しよう!
1・24首相官邸包囲デモに起ちあがろう!


 すべての学生のみなさん! 第三次安倍政権はいま、アメリカ・オバマ政権とともに、日米新ガイドライン策定のための協議をおし進めるとともに、「集団的自衛権」行使のための「安保法制」の制定を行おうとしています。日本をアメリカとともに戦争できる国にするこれらの策動を阻止するために、反戦反安保の闘いにともに起ちあがろう!
 アベノミクスの破綻を押しかくすためのだまし討ち%Iな衆院解散・総選挙にふみきりウソとデマに満ちた宣伝をくり広げることによって自・公合わせて三分の二超の議席を手にした安倍政権は、「歴史的チャレンジだ」と叫びたてながら、ついに憲法の明文改定にむけて突進を開始しました。戦争放棄を謳う現行憲法を、「占領軍に押しつけられた」ものとみなして憎悪している安倍政権は、「国防軍の保持」「自衛権の発動」を明記し、さらに「公益および公の秩序」の名において基本的人権の制限・剥奪を謳う新憲法の制定へと突きすすんでいます。まさにそれは、日本を名実ともに戦争のできる軍事強国に飛躍させるための戦後史を画する一大反動攻撃にほかなりません。この攻撃を、私たちは絶対に阻止するのでなければなりません!
 巨大与党となった自民党において専制体制をうち固めたネオ・ファシスト安倍は、自らの手で改憲をなしとげるために自民党総裁の任期を九年に延長することさえ企んでいます。まさに〈軍国日本〉復活のために全体重をかけているのです。私たちは憲法改悪に反対する労働組合・市民団体と連帯し、改憲阻止・反ファシズムの一大運動をまきおこそうではありませんか!
 「反安保」も「反ファシズム」も放棄した日本共産党翼下の既成反対運動をのりこえ、「集団的自衛権行使の合憲化反対!」「日米新ガイドライン策定阻止!」の怒りを安倍政権に突きつけよう! 辺野古新基地建設のための工事再開を弾劾し、基地建設阻止をたたかう沖縄の労働者・学生と連帯してたたかおう! 戦争と貧困と暗黒支配を学生・労働者に強制する安倍ネオ・ファシスト政権を打倒しよう! 1・24全学連首相官邸包囲デモに起ちあがろう!

〈戦争をやれる国〉への突進を許すな!

 安倍政権は26日にも通常国会を開会し、集団的自衛権行使のための「安保法制」の制定を、アメリカ政府とのあいだでの日米新ガイドライン策定とともに一挙におしすすめようとしています。
 いま現代世界においては、没落する帝国主義アメリカと、その足もとを見透かしつつ「超大国」の座を手中にせんとする中国とが、アジア太平洋地域の制海権確保や経済圏づくりをめぐって激しく角逐しています。中東においては、イラク・シリアで勢力を拡大している「イスラム国」にたいして、アメリカ帝国主義が「有志連合」諸国を率いて、無差別空爆を強行しつづけています。中国・ロシアの挑戦やイスラム国の台頭にたいしてオバマ政権は、これを抑えこむために日本をはじめとする同盟諸国の軍事力・経済力を総動員しようとしています。このオバマ政権の要求を渡りに船として安倍政権は、中国軍を撃破する日米共同の戦争遂行体制の構築に狂奔しています。さらに安倍政権は、「イスラム国」にたいする空爆などの軍事行動に日本国軍を派遣し、武力行使する道を開くことをも狙っているのです。
 米日両権力者はガイドライン中間報告(昨年10月発表)において、「日米同盟のグローバルな性質」を強調し、「平時から緊急事態までのいかなる状況においても」・「アジアおよびこれを越えた地域において」「切れ目のない」日米共同の軍事行動を起こすことを謳いあげました。まさにいついかなる状況でも、全世界で、日米一体で先制攻撃をふくめた軍事行動をおこすことの宣言です。米日両権力者は、中国の核軍事力増強と軍事挑発、「イスラム国」など反米勢力の台頭、ロシアのクリミア併合やウクライナ侵攻といった事態に日米共同で対処することをグローバルな課題≠ニ称して「共通戦略目標」に設定したのです。これは日米安保条約の条文を改定することなしに、日米安保同盟を米軍と自衛隊とが世界中で侵略戦争を遂行する、文字通りの〈グローバル・アライアンス〉として飛躍的に強化する一大攻撃にほかなりません。
 日本を集団的自衛権を行使しアメリカと戦争する国に飛躍させるために安倍政権は、「安保法制」という名の戦争法制を制定しようとしています。「存立事態」なる概念をでっちあげ、武力攻撃法に明記することを企んでいるのです。この「存立事態」なるものは、日本が直接攻撃を受けていなくても、「国の存立」が脅かされる危険があれば、自衛隊の武力行使や国民の権利制限が認められる状況≠ニされています。ここにこそ、NSC(国家安全保障会議)がひとたび「日本国家の存立の危機」を宣言しさえすれば、アメリカやその同盟諸国とともにいつでも・どこでも、敵とみなした国家・勢力にたいして戦争をしかけ、「国民の権利の制限」(武力攻撃法)の名において労働者・学生を総動員してゆくという安倍政権のどす黒い企みがあらわとなっているではありませんか。
 1月5日の年頭会見において、首相・安倍は戦後七十年に際して「安倍談話」を発表するとぶちあげました。村山談話に記された「侵略と植民地支配への反省」を実質上破棄しようとしているのです。それは「積極的平和主義」を旗印としてアメリカとともに世界で戦争を行う軍事強国にのしあがるために、かつての侵略を「自存自衛」「アジア解放」の「聖戦」と美化するものにほかなりません。安倍政権は、いま再び「国家の存立」を守るためと叫びながら、日本の労働者・民衆を他国への侵略戦争に動員することを目論んでいるのです。
 〈軍国日本〉の復活を企む安倍政権によるいっさいの侵略戦争法の制定を阻止しよう! 日米新ガイドラインの策定を阻止しよう! 憲法改悪を絶対に阻止し、侵略戦争の美化に反対しよう!

沖縄の闘いと連帯して辺野古新基地建設を阻止しよう!

 政府・防衛省は米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座りこみを行っていた民衆を、県警を総動員して暴力的に強制排除し、沖縄県名護市辺野古の沖合への米軍新基地の建設にむけて工事再開を強行しました(15日)。その中で80代の女性を突き倒し負傷させるという蛮行さえはたらいたのです。この暴挙を私たちは満腔の怒りをこめて弾劾します!
 米日両政府は、辺野古の海を埋め立て300メートルの仮設岸壁を設置し海底ボーリング調査を再開しようとしています。基地の島・沖縄を対中国戦争のための米軍の最前線出撃拠点としてうち固めることを狙って、最新鋭の海兵隊基地を辺野古の海に建造することを米日両権力者は策しています。これこそ、日米安保同盟の飛躍的強化の攻撃にほかなりません。
 沖縄の労働者・学生は1月10日から連日連夜、基地ゲート前に座りこむとともに、海上ではカヌー隊が海上保安庁の暴力的弾圧に抗して体をはった抗議行動を行っています。私たち全学連の学生はその先頭でたたかっています。米日両権力者による基地建設を阻止する闘いはいまが正念場です。沖縄の労働者・学生と連帯して辺野古新基地建設を絶対に阻止しよう! 〈基地撤去・安保破棄〉の旗高くたたかおう!

戦争と暗黒支配を強制する安倍政権を打倒しよう!

 いま安倍政権の戦争できる国への突進を許すか否かの決定的なときに、日本共産党の指導部は総選挙での議席増にひとり浮かれたち、「ファシズム反対」を呼びかけることさえしません。しかも共産党中央は、「海外で戦争する国づくり反対」という方針から「反安保」を完全に抜きさっています。従来の海外派兵やガイドラインに「戦闘地域に行かない」「武力行使はしない」という「憲法上の歯止め」があったとみなして美化し、その「歯止めを守れ」と安倍政権に懇願しているにすぎません。これは戦争法制定や改憲に反対する運動を内側からほり崩す犯罪ではありませんか。
 共産党翼下の既成平和運動をのりこえ、反戦反安保の闘いで安倍政権を包囲しよう!
 〈集団的自衛権行使の合憲化反対・日米新ガイドラインの策定阻止・侵略戦争法の制定阻止〉の一大闘争をまきおこそう! 辺野古新基地建設を阻止しよう! 「日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての本格的構築反対!」「日本の軍事強国化反対!」の旗高くたたかおう!
 憲法改悪を絶対に阻止しよう! 「安倍談話」の発表をはじめとする侵略戦争の美化に反対しよう! 秘密保護法撤廃! NSCを頂点とする日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化に反対しよう!
 「戦後70年」を迎えたこんにち、米・日と中国とが角逐するアジアで、イスラム国が台頭し米欧諸国が空爆を強行する中東で、ロシアとNATOがウクライナをめぐり対立する欧州で―まさに世界中で新たな世界大戦勃発の危機が高まっています。私たちは、米日両権力者による日米安保同盟の強化に反対するとともに、中国・習近平政権による核軍事力増強・軍事挑発にも断固として反対しよう! 「米−中露の核軍事力増強競争反対!」の旗高くたたかおう!
 川内原発の再稼働阻止! 労働者に貧困と無権利を強制するアベノミクス粉砕!
 たたかう労働者と連帯して〈反ファシズム統一戦線〉を構築し、安倍ネオ・ファシスト政権を打ち倒そう!
 すべての学生は、1・24首相官邸包囲デモに起ちあがろう!
(1月17日)

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