首都に憲法改悪阻止の火柱

10・23労働者・学生統一行動

◆憲法改悪絶対阻止!
◆南スーダンPKO派兵反対!
◆高江ヘリパッド建設阻止!
◆辺野古新基地建設阻止!
◆米日韓の対北朝鮮臨戦態勢強化反対!
◆北朝鮮の核実験・ミサイル発射弾劾!
◆米−中露の核軍事力増強競争反対!
◆労働法制大改悪反対!
◆TPP協定の批准阻止!
◆全ての原発・核施設を廃棄せよ!
◆「自衛隊員の命を守れ」運動をのりこえたたかうぞ!
◆安倍ネオ・ファシスト政権打倒!


芝公園での決起集会
 10月23日、全学連は、反戦青年委員会のたたかう労働者とともに、憲法改悪・日米安保同盟強化の総攻撃をふりおろす安倍政権にたいする怒りに燃えて、国会・首相官邸・アメリカ大使館にたいする戦闘的デモに断固として起ちあがった。北海道、東海、関西、九州、沖縄のたたかう労学も各地でいっせいに決起した(九州は十月十六日)。
 ちょうどこの日、首相・安倍は、朝霞駐屯地において行われた自衛隊観閲式において、「この法制(安保法制)で諸君たちに新しい任務が与えられることとなる」と訓示を垂れた。戦争法にもとづき戦後はじめて戦闘任務を付与した自衛隊部隊を南スーダンに送りこむ意志をぶちあげたのだ。そして安倍政権は、改憲論議の土俵に民進党を引きこみつつ、11月10日の憲法審査会再開を決定した。この政権は、沖縄において、高江ヘリパッド建設にたいする反対運動にたいして凶悪きわまる弾圧をふりおろしながら、工事を強行している。こうした重大な局面において、たたかう労学は、安倍政権による憲法改悪・安保強化の総攻撃を打ち砕く一大反撃の火柱を燃えあがらせたのである。
 いままさに朝鮮半島において、核実験・ミサイル発射を強行した北朝鮮と、これにたいして臨戦態勢をとる米日韓とが一触即発の危機を高めている。南シナ海では、軍事要塞化に拍車をかける中国権力者と、これに対抗して「航行の自由」作戦を強行したオバマ政権との角逐が激化している。東アジアで高まる戦争的危機を突き破るという決意に燃えて、たたかう労学はプロレタリア国際主義に立脚し、「米―中露の核軍事力増強競争反対」の革命的スローガンを掲げ、南北朝鮮や中国の労働者・人民にたいして反戦闘争への決起を呼びかけつつたたかった。日共翼下の「自衛隊員の命を守れ」運動をのりこえ、首都中枢に改憲阻止・反戦反安保の烽火を噴きあげたのである。

国会前

アメリカ大使館前

首相官邸前


◆憲法改悪阻止!
◆高江ヘリパッド・辺野古新基地建設阻止! 
◆米・日・韓の臨戦態勢強化反対!
◆北朝鮮の核実験・ミサイル発射弾劾!
10・23労働者・学生統一行動(国会・首相官邸包囲デモ)にたちあがろう!

 すべての学生のみなさん! 安倍政権はいままさに開かれている臨時国会において、民進党をもまきこんで、「憲法改正」原案策定のための憲法審査会を再開しようとしています。そして許せないことに安倍政権は、沖縄においては、米軍オスプレイパッド建設に反対する人々の闘いにたいして、全国から機動隊をかきあつめて大弾圧にうってでています。
 衆参両院三分の二の議席を“改憲勢力”(自民、公明、維新など)で占めたことにおごり高ぶり反動攻撃のかぎりをつくす安倍政権に、断固立ち向かおうではありませんか! 憲法改悪絶対阻止! 高江ヘリパッド・辺野古新基地建設阻止!
 おりしもいま、東アジアにおいて、核・ミサイル実験をくりかえす北朝鮮およびこれを支える中国と、臨戦態勢をとる米・韓・日とが角逐しあい、戦乱勃発の危機がますます高まっています。私たちは、現下の戦争勃発の危機にたちむかう反戦の闘いを放棄している日本共産党中央など既成指導部翼下の反対運動をのりこえ、改憲阻止・反戦反安保の大闘争を巻き起こそうではありませんか。
 改憲勢力≠ェのさばる国会に、そして首相官邸に、私たちの怒りの声を! 10・23労働者・学生統一行動に起とう!

■安倍政権の「戦争をやれる国」づくりを打ち砕け!

 「戦争放棄」をうたう九条を破棄して「国防軍」「交戦権」を明記し、首相に非常大権を与える「緊急事態条項」を設け、さらには「公の秩序」の名のもとに基本的人権を制限・否定する新憲法―その制定へと、安倍政権はいまアクセルを踏み込んでいます。みずからの任期中になんとしても改憲をなしとげるために安倍首相は、すでに総裁任期の延長または撤廃の合意を自民党内でとりつけました。事態は緊迫しています!
 いやすでに改憲を待たずして、安倍政権はかの安保法制=戦争法にもとづいて、自衛隊を「戦争をやれる軍隊」として一挙に強化しているのです。
 いま日米の権力者は、北朝鮮・中国の目と鼻の先=黄海に米原子力空母「ロナルド・レーガン」を突入させた米韓合同軍事演習(10月10日から)と一連のものとして、北朝鮮・中国を威圧する一大軍事演習「キーン・ソード17」を強行しようとしています(10月下旬から)。「今こそ実行の時」(9月12日、自衛隊幹部への安倍首相の訓示)―この号令一下、米軍と一体となって、いつでも北朝鮮や中国への先制攻撃にうってでられる態勢(臨戦態勢)に突入しているのが日本の自衛隊なのです。国内においては安倍政権は、「読売」などの御用マスコミに、「日本は敵基地攻撃能力をもつべきだ」などとさかんに語らせています。すでに「核兵器保有も使用も合憲」と閣議決定(4月1日)しているのが安倍政権であって、その閣僚である稲田防衛大臣は国会で、「日本も核武装すべき」とした過去の発言をあくまで「撤回しない」と居直っているほどではありませんか。
 それだけではありません。自衛隊を“世界中で戦える軍隊”にしようとしている安倍政権はその手始めとして、戦争法にのっとって「駆けつけ警護」などの新任務(=戦闘行為そのもの!)を与えた陸自部隊を、11月中旬にも南スーダンPKOに送り込もうとしています。内戦下の南スーダン人民に日本国軍の銃口を突きつけようとしているのです。稲田防衛相によるたった7時間の現地視察をもって「現地は平穏」などとデタラメを言い張りながら。
 日米合同軍事演習反対! 南スーダンPKO派兵反対! 日本を「戦争をやれる国」に飛躍させようとする安倍政権の策動に断固反対しましょう!

在沖米軍基地の一大強化を許すな
 安倍政権はまた、沖縄の米軍基地を対中国の出撃基地として強化しているアメリカのオバマ政権に、「属国」よろしく全面的に協力しています。
 沖縄県北部・高江に米軍のオスプレイパッドを建設する攻撃にたいして、沖縄の労働者・学生・住民が体をはって阻止行動を連日くりひろげています。これをふみつぶすために安倍政権は機動隊を差し向け、反対する人々を工事用ロープで縛りあげるなど凶暴な弾圧に手を染めているのです。こんなことが許せるでしょうか! 
 おりしも出された、「辺野古埋め立て承認取り消し=違法」の福岡高裁判決(9月16日)を弾劾しよう! 「海兵隊を県外に移転することができないという国の判断は……現在の世界・地域情勢から合理性がある」!? 「(沖縄県知事による承認取り消しは)日米間の信頼関係の破壊」!?  安倍政権の見解そのものではありませんか。「司法の中立」の建前さえおかまいなしの、まさしく安倍政権=NSC(国家安全保障会議)が書かせた“ファシズム判決”というべきではないですか。 
 いま沖縄の米軍基地反対運動にたいしてふりおろされているこれらいっさいの攻撃は、「緊急事態条項」を銘記し「基本的人権」を否定した自民党新憲法の先取りにほかなりません。それらはまた、「北の脅威」「中国の脅威」から「国を守る」という名のもとにいま強化されている日米安保同盟(グローバル戦争同盟)の、その反人民性を露骨に示しているではありませんか。
 憲法改悪阻止! 高江ヘリパッド・辺野古新基地建設阻止! 〈日米グローバル戦争同盟の強化反対〉の旗たかくたたかおう! 

■北朝鮮の核実験・ミサイル発射弾劾! 米日韓の臨戦態勢反対!

 まさにいまここ東アジアでは、北朝鮮・金正恩政権およびその後ろ盾をなす中国の習近平政権と、米・日・韓の権力者との軍事的角逐がいやましに激化し、熱核戦争の危機さえもが高まっています。
 北朝鮮の金正恩政権は、“核保有国”の地位を米政府に認めさせ“体制保証”を得ることを狙って、さらなる核実験や米本土に届く長距離弾道ミサイルの実験をかまえています。これにたいして米オバマ政権は、韓国の朴槿恵政権・日本の安倍政権をしたがえて、北朝鮮の数十倍の核軍事力をみせつける威嚇的軍事演習をくりかえしています。米・韓・日―北朝鮮の双方が“やられる前にやる”構えをみせつつ対峙しあっているのです。北朝鮮による核実験・ミサイル発射を弾劾しましょう! それとともに、米・日・韓の対北・対中国臨戦態勢の強化に断固として反対しましょう!
 東・南シナ海では、この二つの海の制海権をアメリカから奪おうと挑発的な軍事行動をくりかえす習近平の中国と、それを阻もうとするアメリカおよびその属国・日本とがぶつかりあっています。米日―中の軍事衝突の危機がますます高まっているのです。
 東アジア戦乱の危機を突きやぶる力は、国境を超えた民衆の団結にもとづく反戦闘争の爆発いがいにありません。南北朝鮮の、そして中国の民衆にたいしても、自国政府の戦争政策に反対し起ちあがるべきことをよびかけよう!  米―中露の核軍事力増強競争に反対しよう!

■「自衛隊の命を守れ」運動をのりこえ改憲阻止・安保反対の闘いを!

 こうした局面にあって、反対運動のリーダーを自任する日本共産党中央は何をやっているのでしょうか。彼らは「戦争法撤廃」「南スーダンPKOへの自衛隊派遣反対」の運動をおこなっていますが、その内実は実に危機的です。
 彼らは、たとえば街中で自衛隊が我が物顔で軍事行進をおこなっているときに、これに抗議することもなく、なんと「災害救援ありがとう。あなた方を戦場に行かせたくない」などと書いた横断幕を掲げてエールを送っているのです(金沢市、9月3日)。その他面で彼らは、自衛隊がまさにいま米軍と一体となって対北・対中国の臨戦態勢を強化していることには何一つ反対していません。共産党中央の「自衛隊派遣反対」の運動の内実は、日本の軍事強国化反対の中身ぬきの「自衛隊の命を守れ」運動でしかないのです。安倍政権が戦争法にもとづき、げんに自衛隊を“世界中で戦える軍隊”へと強化しているときに、そしてこれを突破口に憲法九条抹殺への道をこじあけようとしているときに、こんな運動で太刀打ちできるわけがないではありませんか。
 彼ら共産党中央は、安保堅持で改憲派をも多く抱える民進党にすりよりたいがために、いまや「違憲の自衛隊の解消」という基本政策を実質上投げすて、今の自衛隊を「自衛のための戦闘部隊」として「活用」していくという代案を基本政策にしようとしているのです。改憲阻止をたたかうすべての労働者・学生への敵対ではありませんか。
 こうした共産党に指導された反対運動をのりこえ、憲法改悪を断固阻止する一大闘争を、〈反安保〉そして〈反ファシズム〉の旗たかく、すべてのキャンパスから巻き起こそうではありませんか。
 高江ヘリパッド・辺野古新基地建設を許すな! 南スーダンPKOへの自衛隊派遣反対! 戦争法撤廃! 〈基地撤去・安保破棄〉めざしてたたかおう!
 米・日・韓の臨戦態勢反対! 北朝鮮の核実験・ミサイル発射弾劾! 中国による対米・対日の軍事挑発反対! 
 停止中原発の再稼働反対! 原発・核開発反対の声をあげよう!
 〈反ファシズム統一戦線〉構築めざしてたたかう労働者と連帯し、戦争と貧困を強いる安倍政権を打ち倒せ! いざ、10・23労働者・学生統一行動へ!
(2016年10月12日)
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