憲法9条改悪阻止! 朝鮮核戦争阻止!

1・21 全学連が国会・首相官邸にデモ
 ◆憲法9条改悪阻止! 改憲発議を許すな!
 ◆朝鮮核戦争阻止!
 ◆トランプ政権による北朝鮮核攻撃阻止!
 ◆日本の参戦を許すな!
 ◆北朝鮮の核・ミサイル開発弾劾!
 ◆辺野古新基地建設阻止! 米軍ヘリ事故弾劾!
 ◆日米核安保粉砕! 安保破棄めざしてたたかうぞ!

 ◆米・日・韓と北朝鮮−中・露の核戦力増強競争反対!
 ◆改憲と参戦に突進する安倍ネオ・ファシスト政権打倒!
 
 
 1月21日、全学連は、「憲法9条改悪阻止」「朝鮮核戦争阻止」を掲げ、国会・首相官邸・アメリカ大使館にたいするデモンストレーションに断固として決起した。安倍政権による改憲と朝鮮核戦争への参戦という一大反動攻撃をまえにして、祖国防衛主義への転落をあらわにする日共中央を弾劾し、首都中枢に闘いの烽火をぶちあげたのだ。

《呼びかけ文》
1・21米大使館・首相官邸闘争に集まろう!
憲法改悪を絶対に阻止しよう! 朝鮮核戦争阻止!
改憲と参戦に突き進む安倍政権を打倒しよう!

 すべての学生のみなさん! 私たちは声を大にして訴えます。安倍政権が9条改悪を核心とする憲法改悪に猛突進を開始した本2018年、私たちは「憲法改悪阻止・朝鮮核戦争阻止」の巨大な闘争を巻きおこすために、いま・ただちに起ちあがろうではありませんか!
 来る1月21日(日)、国会・首相官邸・アメリカ大使館を怒りのデモンストレーションでもって包囲しよう!

9条改悪・緊急事態条項の新設を許すな!

安倍自民党政権がいま急ピッチで策定しようとしている9条改憲案、その中心的内容は、9条の1項・2項は残したうえで、「自衛隊」を「必要最小限度の実力組織」と規定し・その「目的・任務」を明記する≠ニいうものです。憲法に規定する「自衛隊」は「必要最小限度」の範囲であり、「平和主義の理念は今後も変わることはない」(安倍)―このような安倍政権の言辞に決してだまされてはなりません!
 「従来の延長線上ではなく、真に必要な防衛力の強化に取り組む」(安倍)と称して、現にいま安倍政権がやっていることは何なのか。約500`bから1000`bもの射程をもつ長距離巡航ミサイルの配備、攻撃型ステルス戦闘機F35を離発着させる「空母」への護衛艦「いずも」の改修、敵軍の防空網や指揮通信システムを無力化する電子攻撃機の導入―このように一挙に自衛隊を増強し、「敵基地攻撃能力」=北朝鮮や中国のミサイル基地を先制攻撃しうる能力を獲得することに血道をあげているのが安倍政権ではありませんか。
 ときあたかもいま、アメリカ本土を攻撃しうる核ICBMを完成させる時間的猶予をつくることを狙って「南北対話」の演出に躍起となる北朝鮮の金正恩政権と、「アメリカの核の方がはるかに大きく強力だ」などと威嚇しつつ北朝鮮の核・ミサイル関連施設を破壊する軍事態勢を整えているトランプ政権との角逐が激化しています。このただなかで安倍政権は、北朝鮮にたいして対話は無駄、最大限の圧力を!≠ネどという好戦的言辞を世界でただひとりわめきたて、トランプ政権に軍事的強硬策をとることを進言してさえいるのです。まさに戦争挑発者!
戦争的危機をつくりだしている張本人である安倍政権が、北朝鮮の脅威にたいして必要な防衛力を≠ネどと吹聴し改憲に突き進むことなど、断じて許してはなりません! 
 安倍政権は、核兵器を手にしつつある北朝鮮と核軍事強国にばく進する中国にたいして危機感と憎悪を燃やしつつ、日本国家をアメリカとともに侵略戦争を遂行する軍事強国へと全面的に改造するためにこそ、「戦争放棄」をうたう9条をなきものにしようとしているのです。安倍政権による憲法改悪と軍事強国化の策動は、「同盟における日本の役割拡大」=日本にも「打撃力」をもたせるというトランプ政権の要求に積極的に応えるかたちでおしすすめられているのです。まさにそれゆえに、私たちは、憲法改悪を阻止する闘いを、「朝鮮核戦争阻止」「日米新軍事同盟の強化反対」の旗幟を鮮明にしてたたかおう!
 トランプ政権がFMS(有償軍事援助)という名目で、日本向け兵器の販売価格を好き放題つりあげていることは承知のうえで、米国製兵器を次から次に購入している安倍政権を許すな! 過去最高の約5兆2000億円(後年度負担分もあわせて7兆3000億円超!)もの軍事費の大増額反対!巨額の軍事費を捻出するために、社会保障を切り捨て、貧困に苦しむ労働者・人民にさらなる犠牲を強いる安倍政権に怒りの鉄槌を叩きつけよう!
 安倍政権が「9条改定」とともに改憲案の柱にすえようとしているのが、「首相への権限集中と私権制限」をうたう「緊急事態条項の新設」です。それは、首相・内閣に法律と同等の効力をもつ「政令」を発布する権限を与えるとともに、労働者・人民の「民主主義的諸権利」を制限することを定めた反動条項にほかなりません。安倍政権は、「北朝鮮の脅威という国難の突破」の名のもとに、平時≠ゥら労働者・人民を強権的支配のもとにくみしき・戦争準備に動員していくために、ナチスの全権委任法と同断の反動条項を新設しようしているのです。このようなネオ・ファシズム的な改憲攻撃を絶対に阻止しよう!
通常国会の開会を前にして、安倍自民党政権は、野党の質問時間を削るとともに、首相・閣僚が国会審議に出席する時間を大幅に削減することを野党にねじこもうとしています。安倍政権は、NSC(国家安全保障会議)で決定した政策を追認する翼賛議会へと国会をつくりかえようとしているのです。さらに、共謀罪法にもとづく巨大な捜査権限を与えられた警察権力による労働者・人民への監視体制の強化、ファシスト突撃隊を動員しての反対運動への破壊策動、インターネット・SNSを活用しての安倍改憲翼賛<ードの醸成と改憲反対派≠ヨのバッシング……。このように安倍政権が改憲攻撃を貫徹するためにおしすすめている強権的=軍事的支配体制強化の策動を、労働者・学生・人民の階級的団結でうち砕こう!
 安倍政権による改憲総攻撃が吹きあれているこんにちこのときに、日本共産党の不破=志位指導部は、大衆運動の組織化にまったく腰が入っていません。彼らが掲げている「安倍9条改憲反対」の内実は「海外での無制限の武力行使反対」というものにすぎません。それは、「軍事的危険が起きたら(自衛隊が)国の防衛任務にあたる」とか「日本有事には安保条約第5条(日米両軍による共同対処)を活用する」とかといった日共が参加する政府がとるとされている政策(主張)と表裏一体の方針にほかなりません。「海外での武力行使」には反対するが、自衛隊や日米軍事同盟による現存日本国家の防衛は積極的に認める―これでは、「北朝鮮の脅威」という民族排外主義を鼓吹しつつ、憲法9条改悪と日米新軍事同盟強化の攻撃をふりおろす安倍政権になんら太刀打ちできないことは明らかではありませんか。
 いまこそ、祖国防衛主義に転落した日共中央翼下の既成反対運動をのりこえ、憲法改悪阻止の闘いを「朝鮮核戦争阻止」「日米新軍事同盟の強化反対」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対」の旗幟を鮮明にしてたたかおう!

朝鮮核戦争を阻止しよう!

北朝鮮の金正恩政権はいま、「国家核戦力が完成した」と誇示しつつ、トランプ政権を「米朝二国間交渉」に引きずり出すことを狙って「南北対話」の演出に躍起となっています。この金正恩政権にたいしてトランプ政権は、「北朝鮮のミサイル発射台を先制的にピンポイント攻撃する」という作戦計画にもとづく軍事態勢を構築するとともに、「通常兵器の攻撃にたいしても核兵器を用いて反撃する」という新たな核戦略をうちだそうとしています。まさにいま、北朝鮮が米本土に届く核ICBMを完成させることを阻止せんとするトランプ政権と、アメリカに「核保有国」と認めさせ・「敵視政策」をやめさせることに血眼となる金正恩政権との角逐はいよいよ激化しているのです。
 いまこそ、朝鮮核戦争の勃発を阻止する反戦闘争を巻きおこそう! トランプ政権による対北朝鮮核攻撃阻止! 「北朝鮮に最大限の圧力を」などという好戦的言辞を吐きながらトランプ政権に軍事的強硬策を進言してさえいる安倍政権を弾劾し、日本の参戦を絶対に阻止しよう! 北朝鮮の核実験・ミサイル発射反対! 人民を飢餓に叩きこみながら核ミサイル開発に狂奔する金正恩政権を許すな!
 トランプ政権は、平昌五輪後にはただちに朝鮮半島周辺で大軍事演習を強行しようとしています。米・日・韓による一切の軍事演習反対! トランプ政権が日本をはじめとする同盟国軍隊とともに強行しようとしている「臨検」という名の軍事行動を許すな!
沖縄・横須賀・岩国などの在日米軍基地からの米軍の出撃を許すな! 対北朝鮮・対中国の臨戦態勢がますます強化されているもとで連続的にひき起こされている沖縄米軍ヘリの部品落下・不時着事故を弾劾しよう! 辺野古への米海兵隊新基地建設阻止! 〈すべての基地撤去・安保破棄〉めざしてたたかおう!
 日米核安保粉砕! 日本への米軍の核の持ち込みや在日米軍基地への核兵器再配備を許すな! 日本の核武装化阻止!
 中国の習近平政権は、「戦闘で勝つ準備をせよ」と叫ぶ習近平その人の号令のもとに、7000人を動員した一大軍事演習を強行しました(1月3日)。「朝鮮半島有事」に備えて、いつでも「軍事介入」できる準備をすすめているのが習近平政権なのです。この反人民的な策動を満腔の怒りを込めて弾劾しよう!
 自国の核兵器を実戦で使える兵器とみなし・その増強にしのぎを削るアメリカ、中国、ロシア、そして北朝鮮。むごたらしく角逐する国家権力者どもへの怒りに燃えて、私たちは、東アジアにおける米・日・韓と北朝鮮‐中・露の核戦力増強競争に断固反対してたたかおう! 
朝鮮核戦争勃発前夜というべきこのときに、安倍政権がくりかえしている挑発的軍事演習に反対することも、朝鮮戦争に反対することも一切放棄している日共中央を弾劾しよう! 彼らが安倍政権にたいして要請している「経済制裁と一体での平和的解決」という代案。それは、金正恩政権もろともに北朝鮮の人民に貧窮に追いこむ「経済制裁の徹底」という外交政策を進言する反人民的なものではありませんか。強大な核軍事力でもって北朝鮮にたいする軍事的圧力を強めるトランプ政権とこれにつき従う安倍政権の悪行を不問に付したうえで、この権力者たちによる「平和的解決」への幻想をあおることは、米・日両権力者の戦争放火策動を免罪することをしか意味しないのです。
 この日共中央を弾劾し、いまこそ「朝鮮核戦争阻止!」の反戦闘争の炎を断固として燃えあがらせよう! 人類存亡の危機をすらまねきかねない核戦争を阻止する道は、アメリカ、日本、南北朝鮮、そして全世界各国の労働者・人民がプロレタリア・インターナショナリズムにもとづいて団結し、戦争に突き進む自国政府をうち倒す闘いをおしすすめてゆくことにこそあるのです。
すべてのみなさん! まさにいま安倍政権は、トランプ政権とともに北朝鮮にたいする戦争挑発をエスカレートさせながら・同時に憲法改悪に猛突進しています。かつて朝鮮半島の植民地支配と中国・アジア全土への侵略戦争によって2000万人ともいわれるアジア人民を殺戮した日本軍国主義。その末裔である安倍政権がいま再びアジアの民衆に銃口を向け・日本の労働者・学生を戦争と暗黒支配に叩きこもうとしていることを、私たちは断じて許してはなりません! この安倍政権への怒りに燃えて、「憲法改悪絶対阻止・朝鮮核戦争阻止」の巨大な闘争を燃えあがらせるために総決起しようではありませんか! 改憲と参戦に突き進む安倍政権を、労働者・学生の力で打倒しよう! 1・21アメリカ大使館・首相官邸闘争に集まろう!    (2018年1月15日)
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