日本の大軍拡阻止〈プーチンの戦争〉粉砕
6・18労働者・学生統一行動
◆軍拡財源法・軍需産業強化法制定弾劾!
◆先制攻撃体制の構築阻止!
◆憲法改悪阻止!
◆日米グローバル同盟粉砕!
◆アジア版NATO構築阻止!
◆中国の核戦力増強反対!
◆米―中・露激突下の戦争的危機を突き破るぞ!
◆ロシア軍によるカホフカダム爆破弾劾!
◆ウクライナ人民と連帯してたたかうぞ!
◆ロシア人民は反戦闘争に起ちあがれ!
◆岸田日本型ネオ・ファシズム政権を打倒するぞ!

 6月18日、全学連は、反戦青年委員会の労働者とともに「日本の大軍拡阻止・改憲阻止」「プーチン・ロシアのウクライナ侵略を打ち砕け」を掲げ、労働者・学生統一行動に決起した。
 岸田政権は、通常国会において、日本の軍事強国化とネオ・ファシズム支配体制強化のための数々の反動法を、野党の総屈服と日共中央による大衆闘争の放棄に助けられて、一挙に制定した。今国会は戦後最悪の反動国会と言わねばならず、岸田政権はそのネオ・ファシストとしての本性をむき出しにしたのだ。
 全学連のたたかう学生たちは、これを怒りを込めて弾劾し、今夏今秋に岸田政権が振り下ろそうとしている日本の軍事強国化・憲法改悪・日米グローバル同盟強化の一大攻撃を打ち砕く決意に燃えて国会・首相官邸・アメリカ大使館にたいするデモンストレーションを貫徹したのだ。
 労学の部隊は、ロシア大使館に対しても、「ロシア軍によるカホフカダム爆破弾劾!」「〈プーチンの戦争〉粉砕!」の怒りの拳を叩きつけた。ウクライナ人民の反転攻勢を阻むために、今ヒトラー・プーチンが強行した新たな大犯罪を怒りを込めて弾劾し、ウクライナ反戦の炎を燃え上がらせたのである

≪デモに向けた呼びかけ≫
6・18労働者・学生統一行動に集まろう!


軍拡財源法案の参院採決阻止!
岸田政権による大軍拡・憲法改悪阻止!
ロシアのウクライナ侵略反対!

 すべての学生のみなさんによびかけます! 岸田政権は、のこり2週間となった今国会中に、大軍拡の財源を確保するための法案と軍需産業を国をあげて支援・育成する法案を強行採決しようとしています。日本を「戦争をする軍事強国」にすることを狙ったこの稀代の反動法の制定を絶対に阻止しよう! すべての学生はただちに対国会闘争に起ちあがろうではありませんか!
 原発推進をうたった「GX脱炭素電源法」と、国民総監視・管理体制の強化を狙う「改定マイナンバー法」の制定(5月31日、6月2日)を弾劾しよう! 難民申請中の外国人を無慈悲に強制送還する「入管法改定案」の強行採決を許すな!
 職場深部でたたかう労働者のみなさんと連帯して、反動国会を包囲する「大軍拡阻止! 憲法改悪反対!」のうねりをともにつくりだそうではありませんか! ロシアのウクライナ侵略を打ち砕け! 国会の会期末直前の6月18日には、私たち全学連は反戦青年委員会の労働者とともに、首相官邸・国会・アメリカ大使館にたいするデモンストレーションをおこないます。6・18労働者・学生統一行動に、すべての学生は集まろう!


岸田反動政権に怒りの声を! 憲法改悪阻止!

 岸田政権はいま、アメリカとともに他国に先制攻撃(じつはアメリカを防衛するためのそれ)をおこなう軍事体制をつくりあげるために長射程ミサイルなどの兵器を大量導入しようとしています。そのための「5年間で43兆円」という空前の軍事費を、私たち民衆に犠牲を強制してまかなおうとしているのです。絶対に許すわけにはいきません!
 軍需産業強化法なるものは、先制攻撃体制を担う自衛隊の武器・弾薬を製造するとともに兵器の輸出をおこなう軍需産業=“死の商人”を国家丸抱えで・血税を投じて支援するものではありませんか!
 そして、「脱炭素」を名分にして老朽原発の運転延長や原発新増設へと公然と舵を切っているのは、岸田政権が「潜在的な核兵器製造能力の確保」という野望をも燃やしているからではないのか!
 台湾をめぐって米・中がいつ激突してもおかしくない危機のただなかで、日本をアメリカとともに「戦争をやれる国」にするための総攻撃をふりおろしているのが岸田政権です。岸田政権は、ロシアのウクライナ侵略を利用して「今日のウクライナは明日の東アジアだ」などとうそぶきながら、歴代のどの政権もなしえなかった反動諸法の制定に一気に突きすすんでいるのです。この攻撃を労働者・学生の総力で打ち砕こう! 「戦争放棄・戦力不保持」をうたう憲法9条の改悪と、首相・内閣に「緊急政令」発布というナチスばりの強権を与える緊急事態条項の創設を二本柱とする改憲案の策定を絶対に阻止しよう!
 すべての学生は、「軍拡財源法・軍需産業強化法制定阻止を掲げ、国会前闘争に起ちあがろう! 反動国会を幾重にも包囲する闘いのうねりを巻きおこそう!

アジア版NATOの構築反対! 日米グローバル同盟反対!
反戦・反安保の闘いの爆発を!

 岸田政権は、先のG7広島サミットにおいて米・欧権力者とともに、対中国・対ロシアのグローバルな軍事包囲網を構築することをうたいあげました。これにもとづいて、日米核安保同盟の強化と大軍拡・憲法改悪に突きすすんでいるのが岸田政権にほかなりません。
 「核兵器が存在する限り、(核兵器が)防衛目的のために役割を果たす」とうたわれた「広島ビジョン」なるもの。それは、ロシア・中国・北朝鮮による核軍拡にたいして、世界一の核大国アメリカおよびイギリス・フランスの核軍事力を強化することは当然だ、と傲然と宣言したものではありませんか。
 「台湾併呑」を狙って台湾を包囲するかたちで軍事行動を強める習近平の中国。この中国を抑えこむためにアメリカのバイデン政権は、NATO諸国の軍隊をアジアで対中国の前線に立たせようとしています。NATOと日米軍事同盟という二つの核軍事同盟を結びつけ、アジアに多国間軍事同盟をつくりだそうとしているのです。このバイデン政権の先兵となっているのが岸田政権なのです(来年には東京にNATOの連絡事務所を開設)。
 こうして今、台湾および沖縄・南西諸島の近海においては、台湾を包囲する中国軍と、アメリカ・日本・NATOの軍隊が結集し、相互に「軍事演習」という名の軍事行動をくりひろげているがゆえに、いつ戦争の火がふきあがってもおかしくないのです。6月3日には、台湾海峡で中国海軍の駆逐艦が米軍のミサイル駆逐艦に前方からわずか140メートルまで接近し威嚇するという事態が勃発しました。まさに一触即発!
 そればかりではありません。朝鮮半島においても、戦略・戦術核兵器の配備に加えて、自前の偵察衛星の打ち上げにふみだした金正恩の北朝鮮と、これにたいして臨戦態勢をとり軍事演習をくりかえす米日韓とが角逐し、戦争の危機が急切迫しているのです。
 今こそ、「アジア版NATOの構築反対・日米安保同盟のグローバル同盟としての強化反対」を掲げて、反戦の闘いを巻きおこそう! 岸田政権による南西諸島へのミサイル配備・先制攻撃システムの構築を許すな! アメリカ権力者の意志ひとつで、日本がどこにでもミサイルを先制的に撃ちこむ―これが、バイデン政権に日米安保の鎖でつながれた「属国」日本の岸田政権がやろうとしていることなのです。今こそ、日米軍事同盟の画歴史的強化の攻撃を打ち砕こう! それと同時に、中国・習近平政権による対抗的軍事行動にも断固反対しよう! 北朝鮮・金正恩政権による弾道ミサイル発射に反対しよう!

ロシアのウクライナ侵略反対の闘いをさらに巻きおこそう!

 ウクライナ軍は東部ドネツク州の要衝バフムト近郊のロシア軍陣地への攻撃を強めるとともに、南部の占領地の奪還=ウクライナ全土の解放に向けて反転攻勢にうってでています。こ
のウクライナの軍と人民の勇猛果敢な反撃の前に追いつめられたプーチン政権は、ウクライナ側の戦力を削ぐことを狙って、首都キーウなどへのミサイル攻撃を狂乱的にくりかえしています。断じて許せません!
 今こそロシアのウクライナ侵略を打ち砕く反戦の巨大な闘いを巻きおこそう! ウクライナの領土を強奪し・ロシアのもとに組み込むことを狙って、ウクライナ人民の虐殺・拷問、子どもの強制連行などのありとあらゆる蛮行に手を染めているプーチン。このプーチンへの怒りに燃えて、ウクライナ反戦の声をあげよう!
 ウクライナのゼレンスキー大統領がG7サミットにのりこみ「武器支援」を必死で求めたことによって、アメリカ大統領バイデンはF16戦闘機を欧州諸国が供与することを許可はしました。しかし、「F16は反転攻勢のためではなく将来の安全のため」というアメリカ政府当局者の言辞にも示されているように、それは「停戦」後の支援であることを明示するものです。バイデン政権は明らかに、領土奪還のためにたたかうウクライ
ナを勝たせようとはしていません。“ウクライナがロシアに負
けないようにはするが、ウクライナが勝ちすぎないようにする”というのがアメリカ権力者の腹なのです。ロシアが中国と組んでアメリカに向かってこないように弱体化させる―そのようなアメリカの国家的利害にもとづいてウクライナを利用しているのがバイデン政権ではありませんか。
 そうしたなかで、「ウクライナは武器を置いてはやく停戦を」とか「ロシアもウクライナもどっちもどっち」とかと言って、侵略者プーチンを事実上擁護する自称「左翼」たちがいます。彼らがこうした腐敗した態度をとるのは、げんにいま侵略軍にたいして命をかけて戦っているウクライナの労働者民衆の側に立っていないからです。さらには、「ソ連型社会主義」(スターリン主義)の信奉者であった己をなんら反省していないからです。
 この自称「左翼」の腐敗を弾劾し、今こそ、〈プーチンの戦争〉反対の炎を日本全国から燃えあがらせよう! この闘いを世界に波及させよう! それこそが、ロシアのウクライナ侵略を打ち砕く力となり、また命がけで戦うウクライナ民衆への連帯となるのです。
 私たちは、ウクライナの労働者・人民にたいして「侵略軍を叩きだすためにレジスタンスを戦いぬこう!」と力の限りよびかけよう! そしてプーチン政権の凶暴な弾圧下にあるロシアの労働者・人民にたいしても「反戦=反プーチンの闘いをたたかおう!」とよびかけよう!

「反安保」を放棄する日本共産党中央をのりこえたたかおう!

 岸田政権のウルトラ反動攻撃がふりおろされているにもかかわらず、日本共産党中央は大軍拡と憲法改悪に反対する運動をまったくよびかけていません。反対運動をつくりだすことをぬきに、日・中両政府に「平和の外交政策」を請願する提言なるものを提示し、これを日・中両政府が「受け入れた」と賛美している有様なのです。
 この「提言」は、なんと岸田政権の安保3文書に反対することも、「中国の覇権主義」に反対することも欠落させたものです。一体これが何の力になるというのか! 米日―中の激突のゆえに高まる戦争勃発の危機を突き破る主体的力は、米日、中国それぞれの権力者に支配されている労働者・人民の国境を越えた団結と、それにもとづく反戦闘争の創造以外にありえません。
 反対運動から逃亡している共産党中央の腐敗をのりこえ、今こそ反戦反安保・改憲阻止の闘いを巻きおこそう! アジアにおける戦争勃発の危機を突き破るために、米・日と中国との軍事的角逐そのものに反対する反戦の闘いを巻きおこし、労働者・学生の国境を越えた団結をつくりだそうではありませんか!
 軍拡二法案の参院採決絶対阻止! 岸田政権による「安保3文書」にもとづく空前の大軍拡と憲法改悪、日米安保同盟の強化に反対しよう! 同時に、「台湾併呑」をたくらむ中国権力者の軍事行動にも反対しよう! 米日と中露が激突するもとで高まる戦乱勃発の危機を突き破る反戦闘争を巻きおこそう!
 すべての学生のみなさん! いま私たちは戦後史の大転換のまっただなかにあります。私たちの団結にもとづく闘いの創造こそが、岸田政権による戦争とファシズムの道への突進を阻止し、労働者・学生の未来を切りひらくのです。すべてのみなさんが6・18労働者・学生統一行動に集まることを、心からよびかけます。ともにたたかおう! (6月5日)

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