≪呼びかけ≫
すべての学生のみなさん! きたる10月6日、私たち全学連は反戦青年委員会とともに、国会・首相官邸と米・露両大使館にたいするデモに決起します。たたかう労働者の方々と団結固くともに起ちあがろう!
私たちは、石破新政権が、解散・総選挙をつうじて政治資金疑獄をもみ消し・労働者人民の怒りに包まれた自民党政権の危機のりきりを策していることを断じて許してはなりません! 自民党総裁となった石破は、国会で首相に選出されるより前に、「10月9日衆院解散・10月27日総選挙投開票」の日程をぶちあげました。石破が前言をも翻して表明したこの即刻解散こそ、党利党略むきだしの、立法府をも足蹴にしたファシズム的暴挙ではありませんか。いま自民党政治エリートどもは、ゴリゴリの軍事タカ派で経済オンチのこの石破を当面の選挙の顔≠ニして担ぎあげる部分(岸田・菅)と、極右ネオ・ファシストたる高市を支援した部分(ヤミ献金まみれの旧安倍派と麻生)との真っ二つに割れ対立・抗争を露わにしながら、来たる総選挙をのりきろうと血眼になっているのです。いまこそたたかう労働者階級と連帯して、石破政権と自民党を奈落の底に叩きこもうではありませんか!
「納得と共感の政治」なる欺瞞的標語を掲げる首相・石破その人が、「アメリカの核兵器共有」「アジア版NATOの構築」さらには「安保大改定」「国防軍保持の憲法への明記」などを叫びたてるゴリゴリの軍事タカ派にほかなりません。石破が首相就任後まっ先におこなったのは、アメリカ大統領バイデンに対中国の多国間軍事同盟づくりをともに推進する誓いを立てることでした。石破政権が基盤を固めたならば――極右・高市を支持する部分と競い合いながら――日米一体の先制攻撃体制の構築へ、南西諸島―日本全土のミサイル基地化へと突き進むに違いありません。
いま、ロシアのウクライナ侵略を発火点として、アジアにおいても米―中・露の角逐が激化し、台湾・南シナ海で・また朝鮮半島でいつ熱核戦争が勃発するともしれぬ戦争的危機が高まっています。こうしたなかでグアムへの自衛隊駐留やフィリピン・韓国に対しても「集団的自衛権の行使」は当然と叫びたて、日本の軍事強国化の道をひた走ろうとしているのが石破なのです。それは中国の台湾・南シナ海での軍事強硬策とともに、アジア人民を戦争の劫火に叩きこむものにほかなりません。だが、「日米同盟を米英同盟なみにする」と主張する石破首班の政権によるこの軍事強国化への突進こそは、アメリカに安保の鎖で締めあげられた「属国」としてアメリカ帝国主義国家とともに心中する道いがいのなにものでもないのです。私たちは、石破政権による大軍拡と憲法第九条の破棄を絶対に阻止するためにただちに闘いを巻きおこそう!沖縄の労働者・学生と連帯して辺野古新基地建設阻止・南西諸島―日本のミサイル基地化反対の声を上げよう! 石破政権による改憲・大軍拡阻止の闘いを、「日米の対中国グローバル同盟粉砕」「アジア版NATO構築阻止」の旗高く反安保の闘いとしておしすすめよう! いまこそ米日の一切の戦争政策を規定する日米安保条約の階級性を暴きだし〈基地撤去・安保破棄〉めざしてたたかおう!
「デモはテロ」「国家危急の時に人権は制限されて当然」とネオ・ファシストとしての本性をむきだしにしてきたのが首相・石破であって、この政権は、首相に「緊急政令発布」というナチス・ヒトラーなみの強権を与える緊急事態条項の創設をも成し遂げようとしているのです。アメリカとともに戦争を遂行するための国家総動員体制の構築を狙ったネオ・ファシズム条項の策定を許すな!
私たちは、石破政権・自民党による改憲発議・国民投票実施の野望を木っ端微塵に粉砕する巨大な闘いを巻きおこそうではありませんか!
米・日―中・露激突下の戦争的危機を突き破る道は、米・日と中・露のそれぞれの国の権力者によって支配し・抑圧された労働者階級・勤労人民が海を越えて団結し反戦闘争を進めることいがいにありえません。私たちは、日本の地において、プロレタリア・インターナショナリズムの精神に立脚して反戦闘争を巻きおこそう! 新たな朝鮮戦争の勃発を阻止しよう!
腐りきった自民党政権を叩き落とし戦争とファシズムへの道を断ち切るべきときは今です! このときに日本の既成反対運動は極めて腐敗した状況をさらけだしています。野田の立憲民主党が――「連合」芳野指導部に突きあげられながら――リベラル議員を排除しつつ・改憲勢力である国民民主党さらには真正ファシスト・日本維新の会との連携に踏みだしました。こうした野田立民の登場をまえにして日本共産党の志位=田村指導部は、「市民と野党の共闘の再構築」の完全な展望喪失にうちひしがれながら、反対運動を「党躍進」のための選挙カンパニアに従属させ、下部党員・活動家を集票に駆りたてています。
だがしかし、このかん「市民と野党の共闘」の名のもとに立民にすりより、日共が参画する政権としては「急迫不正の際には安保法制以前の法制で対応する」「安保条約第5条を適用し対応する」「『自衛隊=合憲』の立場をとる」などという超右翼的代案の案出につとめてきたのが共産党中央です。彼らはこのことを何も反省せず、今もこれらの犯罪的代案を維持しています。こうした「反安保」を放棄した日共系の反対運動をのりこえ、改憲・大軍拡阻止の闘いの爆発をかちとることこそが急務なのです。
また、日共中央のように、労働者階級を「選挙の一票」におとしめたり「市民運動の敷き布団」に矮小化するのは犯罪的です。「資本の鉄鎖以外に失うものを持たない」労働者階級こそ、あらゆる搾取と一切の疎外を絶滅する解放の主体であり「歴史の主人公」なのです。だからこそ労働者・人民の団結を破壊し戦争と抑圧に引きずり込もうとする政府・独占資本家階級にたいしては、労働者階級を中核とする広範かつ強力な反ファシズム統一戦線を構築し、戦争・貧困・圧制・環境破壊のない真実の共同社会をもめざしてたたかいぬくのでなければなりません。
いまこそ日共中央による議会主義的闘争歪曲をのりこえ、たたかう労働者と固く連帯してたたかおう!
学費大幅値上げ阻止! 能登半島地震・豪雨の被災者切り捨てを弾劾しよう!
ウクライナ反戦闘争の高揚をかちとろう!
ウクライナ軍の電撃的越境軍事作戦から2か月――ウクライナ軍はクルスク州の制圧地域を守りつつ、ロシア最大級のミサイル弾薬庫を破壊するドローン攻撃をも敢行しました。これらの攻撃は、2年半をこすウクライナ侵攻を「戦争ではなく特別軍事作戦」などと言いくるめてきたプーチンの虚構を暴きだし、FSB強権体制を根底から揺るがすことを狙った「防衛のための反撃」にほかなりません。
権威失墜に追いこまれ逆上した侵略者プーチンが、ウクライナ全土にしかける病院・学校・避難所などを狙ったミサイル攻撃を弾劾しよう! プーチン政権の核恫喝を許すな!
いまロシアによるウクライナ侵略戦争は、ウクライナ人民の壮大なレジスタンスにもかかわらず、プーチンと気脈をつうじたトランプやオルバンら、そして中国・ブラジルなどの権力者どもによる「ウクライナへの停戦強要」の蠢きのなかで、ウクライナが奪われた領土を取り戻せるか・ロシアが東南部四州とクリミア半島を強奪するかの歴史的分岐点にあります。
ソ連「社会主義」時代には人民抑圧のための暴力装置の担い手であったプーチンやシロビキども――このスターリンの末裔どもがロシア人民を抑圧して君臨し、「ソ連の版図復活」の黒い野望をたぎらせてウクライナを引き裂き・ロシアに組み込むことなど断じて許してはなりません。ウクライナの国と民族を抹殺しロシアに組み込もうとする〈プーチンの戦争〉という史上類例のない世紀の犯罪を怒りをこめて弾劾しようではありませんか!
日共議長・志位は、ウクライナの人々に「キーウとモスクワの両政府」によって「血なまぐさい消耗戦に巻きこまれた人々」などと悪罵を投げつけ・中国の「ロシア軍の撤退なき和平案」を賛美する腐敗した欧州左翼の声明に加担しました。ウクライナに「屈服的和平」を強いる権力者を事実上尻押しする方向へと舵を切りはじめた日共中央を弾劾しよう!
ロシアの人々にたいして、「特別軍事作戦」の虚構が暴きだされることに怯える「皇帝」の足下から〈ウクライナ侵略戦争反対―FSB強権支配体制打倒〉の闘いを巻きおこすことを呼びかけよう!
たたかうウクライナ人民を決して孤立させてはなりません。ウクライナ人民は、占領地において解放を心待ちにする同胞を思いながら不屈のレジスタンスを闘いぬいています。闘うウクライナ人民と連帯してたたかおう!
日本の地においてウクライナ反戦闘争のさらなる高揚をかちとろう! それを世界に波及させるために奮闘しよう!
パレスチナ人民ジェノサイド弾劾! ネタニヤフ政権のレバノン侵攻を許すな!
私たちは、〈プーチンの戦争〉とともに残虐きわまる〈ネタニヤフの戦争〉にも断固として反対しようではありませんか!キャンパスから「ガザ・ジェノサイド反対」のデモを巻きおこしてきたすべての学生は、今こそ総決起しよう!
ネタニヤフ政権は「ガザとの連帯」を掲げてきたレバノンのヒズボラを壊滅させることを狙って、ついに地上軍侵攻を開始しました。人工知能と諜報を駆使したハイテク戦におごり高ぶり、アメリカ権力者による軍事支援を支えとして、レバノン・イエメンさらにはイランへの戦争放火に突き進むネタニヤフ政権を巨大な反戦闘争で包囲しよう!
イスラエルへの莫大な軍事支援を継続し・ジェノサイドに加担するバイデン・ハリス政権弾劾! アメリカの人民は、「パレスチナ連帯デモ」への弾圧をはね返し、「イスラエル国家全面擁護」を掲げるトランプの台頭をも許さずたたかおう!
イスラエルの蛮行を弾劾して起ちあがる全世界のムスリム人民にたいして、イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづき〈反シオニズム・反米〉の闘いを巻きおこせと呼びかけつつたたかおう!
すべてのみなさん! ロシアのウクライナ侵略を発火点とし、欧州と中東で戦火が吹きあがる現代世界――その米―中・露激突の熾烈化のまっただ中で、石破自民党政権が進もうとしているのは、没落軍国主義帝国アメリカとともにアジア・世界に戦火をばらまき・人々をファシズム支配に組み敷く軍事強国化の道にほかなりません。これを絶対に阻止するために、私たちは、「連合」芳野指導部の抑圧を打ち破り、職場深部から改憲・大軍拡阻止や「解雇規制の緩和」に反対し労働者階級の巨大な闘いをつくりだすために奮闘するたたかう労働者と連帯し、戦争と貧困と圧制の強制を打ち破る壮大な闘いを創造しようではありませんか!
10・6労働者・学生統一行動に決意も固く総決起しよう! (10月2日)
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